2022.08.08
こんにちは。ファイブスプリングスです。
今回は楽天の大イベント「スーパーセール」につきまして解説と対策例を解説いたします。
私達が普段店舗様のサポートで行っている施策も紹介いたしますので
こちらを参考に頂きつつ、一緒に売り上げアップ、利益アップを目指しましょう。
◎楽天スーパーセールのイベントの特色
◎楽天スーパーセール時の対策
目次
楽天スーパーセールの概要
楽天スーパーセールとは
年に数回行われる、楽天市場最大級の大型セールのことです。
2021年は3月、6月、9月、12月、2022年も3月、6月と「3の倍数月」に行われています。
割引商品が多数用意され、割引商品専門の「スーパーセールサーチ」が用意されるのが特徴です。
開催にあたっては楽天市場内の告知だけではなく、TVCMなどインターネット以外の媒体でもPRが行われるのが特徴です。
1か月の売り上げの約4割前後を稼ぐ大イベント
楽天集計のデータによると、実施月1か月の売り上げの約4割がこのスーパーセール期間中の売り上げと言われています。
通常時の2倍~6倍のアクセスを見込める
注目度の高いイベントの為、お客様も普段よりも多く集まります。
アクセス数も低い日で通常時の2倍、5と0のつく日など高い日で6倍にも上がります。
購買意欲の高いお客様が集まり、転換率が上がる
私達がサポートさせていただいている店舗様のデータを確認いたしましたが、
楽天スーパーセールの期間中は他の期間よりも1~2%ほど転換率が上がります。
購買意欲の高いお客様が集まっている証拠だと考えられるでしょう。
楽天スーパーセールの対策
このように、セール対策を大々的にしない店舗様の場合でも
アクセス、転換率が伸びて恩恵を得られる素敵なイベントです。
ここで十分な対策をして、売り上げアップの大きなチャンスを掴みたいですよね。
次からは、私達が行っている楽天スーパーセールの対策につきまして、ご紹介させていただきます。
アクセスのピークタイムを抑え、施策のタイミングを合わせる
期間中、平均的にアクセスが来るわけではございません。
まずはイベント中のアクセス数の推移を抑えます。
下記でご紹介する時間帯にアクセスが集中する傾向があります。
このタイミングで施策を実行した方が、より高い効果が得られるでしょう。
スタートから2時間は最もアクセスが多い
スーパーセールで最もお客様が集まるのがスタートから2時間までの期間です。
この時間に集客する為には「十分な事前告知」が必要になります。
スーパーセールの情報解禁日(イベントの約3日前10:00ごろ)になりましたら、メルマガ発行やイベント告知バナーを掲載し、露出を開始します。
メルマガ送信では楽天のシステム上、送信可能な店舗様に上限があり、スーパーセール開始時(20時前後)のメルマガはすぐに枠が埋まる傾向が近年ございます。
メルマガは1週間前から予約が出来ますので、可能な限り早いタイミングで本文を作成し、送信予約しておくことをおすすめします。
スーパーセール期間中の「5と0のつく日」は最も売り上げが上がる
アクセス数はスタート2時間に及ばないですが、売り上げは5と0のつく日に集中する傾向がございます。
楽天カードでお買い物をするとポイントが5倍になる為、楽天ヘビーユーザーの方はこのタイミングでお買い物をされます。
ここで確認することは「主力商品の在庫切れ」です。
いくら販促に力を入れても在庫切れを起こしている場合、販売することが出来ません。
人気商品を中心に十分な在庫があるかを確認しましょう。
もし主力商品がやむを得ず在庫切れを起こしてしまった場合は、関連商品への回遊リンクを貼り、少しでも長く店舗に引き留めるよう努力します。
最終日の夜もアクセスが多め
最終日の夜も、駆け込み需要でアクセスが多くなるタイミングです。
ラストスパートのセール等、可能な場合は行いましょう。
特に買い回り対象になる1,000円付近の送料無料の商品(いわゆる1,000円ぽっきり商品)が駆け込み購入されやすい傾向がございます。
買い回り用の商品への誘導を強化するなどの施策が効果的です。
スーパーセールサーチに登録する
こちらのイベントの目玉は「スーパーセールサーチ」です。
楽天スーパーセールの期間中のみ用意される、割引商品だけを探すことが出来るサーチのことを指します。
1:半額商品(50%以上割引)
2:割引商品(10~49%割引)
多くのお客様は、1の半額商品で検索し、希望の商品がない場合2の割引商品で検索をする流れになります。
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スーパーセールサーチについては、以下の記事で解説しています。
スーパーセールサーチに商品を掲載するための申請方法から審査通過のポイントまで詳しく解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。 |
半額サーチに出せる商品があれば登録
半額サーチが一番お客様の注目度が高いです。
半額で販売しても利益が取れる商品は半額サーチに出して、アクセスを稼ぎます。
売れ筋商品やもともとアクセスの多い商品を半額にしてもいいのですが、どうしても利益が圧迫されるため、ある程度アクセスのある非稼働商品(直近1か月で全く売れていない商品)を登録するのがおススメです。
その商品自体は売れないかもしれないですが、バナーや商品ページで売れ筋商品に回遊させることが出来ます。
可能な限り割引商品に登録する
スーパーセールサーチの登録商品数は、楽天全商品の5%以下となります。
つまり商品をより見つけてもらいやすくなりますので、可能な限り割引商品の登録を行い、アクセスを稼ぎます。
割引設定をし、商品をRMS上でエントリーするだけで登録可能なため、スーパーセールサーチ掲載は広告費がかかりません。
割引をするのが惜しいと考える店舗様もいらっしゃると思いますが
「割引額=販促費」と考えることで、販促費計算の対象として試算できます。
対象商品は慎重に選びましょう。
割引した際に利益が確保できるか、それとも赤字になってしまうかは申請前に確認が必要です。
シェアを取るために一時的に赤字を許容する戦略でない限りは、集客が成功しても利益が出ない状況は避けたいです。
もしそこそこ売れる商品をスーパーセールサーチにかけたい場合は、在庫数を絞り、限定割引の訴求をすることで、利益を大きく圧迫せずアクセスを集めることが可能です。(「〇〇個限定!40%OFF」など)
売り切れた際は他の商品に誘導します。
ショップクーポンの発行、ポイント還元施策を行う
「スタート2時間限定」/「5と0のつく日限定」/「ラスト5時間限定」など日時限定クーポンを出ましょう。
全期間中で出すよりも、限定することで「今買わないといけない理由」になります。
また、「2個以上で500円OFF」など、客単価を上げる施策も同時に行うことをおススメします。
お得なセール期間にまとめ買いを促します。
お気に入り登録数の多い商品にショップクーポンやポイント変倍を設定するのも有効です。
お客様の通知欄に商品情報を表示させることが出来ますので、特にイベント開始時に行うと効果が高いです。
広告を出稿する
スーパーセールサーチと広告の併用ですが
競合が多い商材の場合は、広告との併用が当たり前になります。
RPP広告
楽天スーパーセール期間中、特に「5と0のつく日」はCPCが高騰します。
この日は競合店もCPCを上げてくるため、通常時と同じCPCで設定すると、表示されないケースが多発します。
セール期間中だけでいいですので、絶対露出したい商品の目安CPCは、1日数回、随時確認することを心がけていただければ幸いです。
競合店が多いジャンルや、目標売り上げの高い店舗様の場合、楽天スーパーセールサーチに登録した商品にもRPP広告をかけ、最大限の露出を狙います。
販売期間設定が未来の日時の場合、RPPの露出対象になります。スーパーセールサーチ登録のために販売期間を設定した後、RPPの対象にしたままにしてしまうと、販売期間設定済みで買えない、且つ露出はされたままの状態になり、無駄に金額を消化してしまうことがございます。
スーパーセールサーチとRPPを併用する場合、情報解禁日の2日前ぐらいまでは対象商品をRPPから除外することをお勧めします。
クーポンアドバンス広告
キャンペーンCPCを40円に設定している場合は1円上げて露出を確保します
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
楽天市場広告
スーパーセールに合わせて広告枠も多く出ます。
市場広告は価格もある程度の金額がかかり、バナーの入稿も必要になるため、RPPやクーポンアドバンスの露出が十分な店舗様向けの施策になります。
購入した広告枠がイベント中盤から終盤に掲載される場合、販売期間を設定することで機会損失を起こします。
主力商品を対象にする場合はコピーかごを使うケースが多いです。
SEO対策
少しでもクリックされるように、SEO対策をしていきます。
値下げ率を対象商品名の一番最初に記載することはおススメです。
他にも、「楽天スーパーセール」「セール」「1,000円ポッキリ」などのキーワードを入れると、お祭りっぽさが出てクリック率が上がります。
【30%OFF!楽天スーパーセール】牛ヒレ ステーキ用 国産
【10%ポイント還元】扇風機 ホワイト 省エネ
【6/11限定2,000円OFF】チュニック 夏物 ブラック S M L
1,000円ポッキリ!訳ありお菓子詰め合わせ
サムネイル改善
サムネイル画像に「値引きアイコン(バッジ)/ポイント還元アイコン」をつけることでお得感が画像で伝わり、クリック率の改善が可能です。
スーパーセールが終わった後、速やかに戻すことを忘れずに行いましょう。
商品ページ改善
売れ筋の商品につきましては、商品ページ改善も行うことをお勧めします。
楽天スーパーセール限定の店舗様施策がある場合には商品ページに記載しましょう。
ランキング上位の店舗様の多くは、商品ページに「楽天スーパーセール 今だけこちらの商品がお買い得!」などのセール情報をぺージ上部に記載しています。
こちらを掲載することで、セールに力を入れている店舗であることがお客様に伝わり、転換率アップに繋がります。
また、クーポンバナーや目玉商品への回遊も商品ページに設置します。
商品ページはスマホでは20枚までしか画像を貼れないことです。
画像枚数を使い切っている場合は、大きな文字でテキストリンクを貼りましょう。
買い回り商品・福袋の設置
日用品や食品など買い回りのお客様を見込めるジャンルの場合、価格が1,000円丁度の商品(1,000円ポッキリ商品)を作成しましょう。
買い回り商品はバナーを作り、店舗内の目立つ位置に置きます。
また、福袋もアクセス数の多いワードですので、作成できる場合は用意することをおすすめします。
サンキュークーポンの設置
全力で取り組まれた集客です。
イベント後リピート買いされるために、サンキュークーポンの設置を行いましょう。
楽天市場全体では約30%がリピートのお客様と言われておりますのでセールで購入されたお客様のフォローをすることで、その後のベースの売り上げを上げるチャンスに繋がります。
セール特設ページを作成(出来れば)
値引き対象商品が多い場合、特設ページを作るとお客様にとって分かりやすいです。
また、お祭り感が出ますので、イベントに力を入れる店舗だという印象をお客様に与えることが出来ます。
楽天スーパーセール:まとめ
今回は、楽天スーパーセールの特徴や売り上げのピークタイム、具体的は対策方法や気を付けるべき点を解説しました。
店舗様や商品の知名度を大きく上げるチャンスですので、
他店に差をつけれられないようリソースの範囲内で十分な対策を行いましょう。
ファイブスプリングスでは今回ご紹介した施策の代行や、分析~戦略立案~実行まで一貫してサポートするコンサルティングサービスをご提供しています。
「自分たちの店舗に合う施策が分からない」「施策を考えても実行するための人手が足りない」という方は、ぜひ一度お問い合わせページからお気軽にご相談ください。
太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |