楽天市場とYahoo!ショッピングに特化したコンサルティング・運営代行

2022.09.15

こんにちは、ファイブスプリングスです。

 

楽天では「楽天トップページから商品名を検索して購入」という流れが基本のため、検索結果ページで上位に表示させるためのSEO対策は非常に重要です。

楽天のSEO対策は商品名の設定が最も重要ですが、上位表示された上で実際にクリックされるためには市場分析や商品ページの見直しも必要になります。

 

そこで今回は楽天のSEO対策について、楽天SEOの特徴をはじめ対策方法や市場分析方法まで詳しく解説します。

具体的な商品名の付け方も含めて解説するため、楽天SEOを極めて商品競争力を向上させたい方はぜひ最後までご覧ください。

 

楽天SEOの4つの特徴

冒頭でもお話した通り、楽天のSEO対策（検索対策）とは楽天の検索ページで上位に表示させるための対策のことです。

楽天には同様の商品が多数出品されているため、数ある商品の中から選ばれるためにはまず検索結果の上位に表示されることが前提となります。

まずは楽天のSEO対策を理解するために、楽天SEOの特徴として以下の4つを押さえておきましょう。

 

楽天の商品購入は自然検索が基本である

こちらも冒頭お話した内容と重なりますが、楽天では「楽天トップページから商品名を検索して購入」という流れが基本です。

楽天ユーザーの一般的な商品購入の流れ

1.楽天市場トップから商品名やキーワードを検索 ▼▼▼ 2.欲しいものに近い商品をクリック ▼▼▼ 3.気に入った商品があれば購入

 

この流れを前提として、SEO対策をおこなっていない場合はまず検索結果としてユーザーの目に触れる機会自体を得られません。

弊社運営店舗やお客様の店舗データから見ても商品ページへの流入経路は楽天の自然検索からが基本のため、楽天で商品販売をおこなう上でSEO対策は必須といえます。

 

購入される商品の多くは検索結果1ページ目から選ばれる

先ほどのお話とつながる内容ですが、購入される商品の多くは検索結果の1ページ目に表示される商品であることも知っておきましょう。

検索結果として閲覧される商品は多くとも3ページ目に表示されている商品までと言われており、スマートフォンの場合は1ページ目の途中でスクロールが終わることも多いと言われています。

楽天で売上を上げている店舗様は必ずSEO対策をされているため、商品数が極端に少ないニッチ商品などの場合を除き、上位表示されるためには徹底したSEO対策が必要です。

 

広告を打つ場合もSEO対策が必要である

「上位表示させたいならRPP広告を出せば良い」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、RPP広告を出す場合も商品ページのSEO対策をおこなわなければ広告枠の獲得は難しい点には注意が必要です。

RPP広告では広告枠として検索結果の上位3商品（スマートフォンの場合は上位5商品）に商品を表示できますが、狙ったキーワードの広告枠を安く獲得するためには商品ページにキーワードを盛り込んで商品とキーワードの関連性を高めることが必要となるためです。

逆にいうとSEO対策をおこなっておくことで広告効果も高められるため、可能な限りSEOの観点に基づいて商品名や商品ページの最適化をおこないましょう。

 

商品名が最も重要なSEOの要素である

楽天SEOの検索対象となる商品情報項目には以下のようなものがありますが、SEO対策において最も重要な要素は商品名です。

このため楽天のSEO対策をおこなう際は、まず商品名の最適化から着手しましょう。

 

楽天SEOに強い商品名を決める6ステップ

楽天のSEO対策で最も重要な商品名は、以下の6ステップで考えましょう。

今回は弊社運営店舗「Hariti（ハーリティー）」で取り扱っている、「Fabhugの光るレインブーツ」の場合を例に解説します。

楽天SEOに強い商品名を決める6ステップ

【STEP1】重要な情報から入力する 【STEP2】サジェストキーワードを加える 【STEP3】ライバル商品で上位表示されている商品キーワードを加える 【STEP4】クリック率向上を意識して引きの強い文言を加える 【STEP5】ディレクトリID、タグIDが抜けていないか確認する 【STEP6】季節のイベントキーワードを入れて定期的にメンテナンスする

 

【STEP1】重要な情報から入力する

商品名は最大255バイト、文字数でいうと最大127文字入力できるようになっています。

商品名は文字数制限いっぱいまで入力することが基本ですが、以下のように重要な情報から入力するようにしましょう。

入力する内容	商品名の例
固有の商品名	Fabhug 光る レインブーツ
商品ジャンルを示すビッグワード	Fabhug 光る レインブーツ │長靴  子供用
商品の特徴で外せない内容	Fabhug 光る レインブーツ │長靴  子供用 ブルー ピンク17cm 18cm 19cm 20cm 送料無料
店舗の特徴で外せない内容	Fabhug 光る レインブーツ │長靴  子供用 ブルー ピンク 事故防止 安全 17cm 18cm 19cm 20cm 送料無料

 

【STEP2】サジェストキーワードを加える

サジェストキーワードとは、楽天で商品名などを検索した場合に出てくる関連キーワードのことです。

実際に商品名やビッグキーワードを検索し、サジェストの中で商品に反映できそうなキーワードがある場合は反映します。

例として「レインブーツ」と「長靴」のキーワードで検索した場合、以下のようなサジェストキーワードが得られます。

！	サジェストは定期的に変わるため、定期的にチェックしましょう。

 

 

 

キーワード取得ツールの活用も効果的

「ラッコキーワード」などのキーワード取得ツールを活用することで、でさらに深いサジェストキーワードを追う方法もおすすめです。 キーワードを入力すると以下のようにGoogle検索などのサジェストキーワードを広く取得できるため、反映できるキーワードがあれば盛り込みます。 ▼ラッコキーワードで取得したキーワードを盛り込んだ例 Fabhug 光る レインブーツ │長靴  子供用 キッズ ジュニア おしゃれ 防水 ショート 男の子 女の子 ブルー ピンク 事故防止 安全 17cm 18cm 19cm 20cm 送料無料

 

【STEP3】ライバル商品で上位表示されている商品キーワードを加える

サジェストキーワードのほかに、上位表示されているライバル商品の商品名に使用されているキーワードを盛り込むことも有効です。

今回の例では上位商品を確認したところ「通学 通園 幼稚園 雨具 レインシューズ」などが出てきたため、以下のように商品名に加えます。

 

 

！	あまりにニッチなキーワードは文字数の圧迫にしかならない場合もあるため、キーワードは実際に検索して市場規模を調べてから採用することをおすすめします。 上位商品のレビュー数を確認すると、大まかな市場規模を把握することが出来ます。

 

【STEP4】クリック率向上を意識して引きの強い文言を加える

上位表示されるだけでなく実際にクリックされる商品名にするために、引きの強い文言を冒頭に記載します。

具体的には値引きやポイント訴求などを、【墨付き括弧】を使って記載しましょう。

 

 

！	文字数が足りなくなる可能性があるため、必要に応じてインパクトの低い文言は削りましょう。 （上記の例では「通学」「ジュニア」を削っています。）

 

【STEP5】ディレクトリID、タグIDが抜けていないか確認する

商品名の設定だけでなく、ディレクトリIDやタグIDが抜けなく設定されていることも忘れず確認しましょう。

各IDを設定することで商品がジャンルやタグに正しく紐づけられるようになり、絞込検索の対象となります。

 

【STEP6】季節のイベントキーワードを入れて定期的にメンテナンスする

商品名は一度設定すれば終わりではなく、定期的にメンテナンスすることが重要です。

「サジェストキーワードを加える」でも見たような定期サジェストチェックのほか、季節のイベントごとにキーワードを加えるようにしましょう。

今回の例であれば以下のように「梅雨」というキーワードとの親和性が高いですが、「雪」「入園祝い」「入学祝い」なども季節ワードとなりえます。

 

 

 

更に1歩先を行く4つのSEO対策

楽天SEOの対策をより徹底したい場合は、以下4つの対策もあわせておこないましょう。

 

楽天サーチを利用してキーワードを確認する

RMSのデータ分析にある「楽天サーチ」から、商品ごとに良く検索されるキーワードを確認できます。

上位30商品のみではあるものの、商品ごとに5つのキーワードそれぞれのアクセス数や転換率、市場検索順位がわかるため積極的に活用しましょう。

転換率が高いキーワードを見つけたら、そのキーワードのサジェストや周辺キーワードを商品名に盛り込むことで更に強化できます。

 

販売説明文や商品説明文の文章をプレーンテキストにする

商品説明の文字も検索対象となるため、PC用販売説明文やスマートフォン用商品説明文にプレーンテキストを入力しましょう。

全て画像のページはSEOの観点からすると不利になります。

実際に「画像のみ」から「画像＋テキスト」へと変換したことで順位が上がったケースもあるため、商品ページにテキストが不足している場合は入力することをおすすめします。

 

SEOに関わる商品情報項目に共通するワードを入れる

商品名やキャッチコピー、PC用商品説明文など、SEOに関わる商品情報の項目に、共通するキーワードを入れることで更にSEOを強化できます。

肌感ではございますが、商品とキーワードとの関連具合が上がることで、順位も上がりやすくなる傾向があるためです。

どうしても掲載順位を上げたいキーワードについては、商品名だけでなくキャッチコピー、PC用商品説明文など、複数の商品情報項目に共通のキーワードを入れておくことをおすすめします。

 

サイト内回遊のリンク先に任意のキーワード検索結果を設定する

店舗ページや商品ページに設置するサイト内回遊リンクの先を任意のキーワード検索結果に設定することも、SEO対策として有効な手段の1つです。

「商品ページ→商品ページ」ではなく「任意のキーワードでの検索結果画面→商品ページ」の導線を作ることで、キーワード経由でのクリックやCVといった実績を作ってキーワードと商品の関連性を高められるためです。

サイト内回遊リンクではカテゴリページや特設ページをリンク先にすることが多いですが、検索結果をリンク先に設定することも試してみましょう。

 

楽天SEO対策に関するよくある質問

最後に楽天SEO対策に関するよくある質問として、以下の2つにお答えします。

 

商品名はどれくらいの長さにするべき？

商品名の長さは、可能な限り情報を盛り込み最大文字数である127文字分埋めるようにしましょう。

記載する内容の優先順位としては、以下の3つを優先した上でサジェストキーワードなども盛り込みます。

 

！	入力できる最大文字数は127文字ですが、検索結果として表示される文字数は35文字程度となっています。

 

SEOキーワードと転換率を上げるキーワード、どちらを優先するべき？

商品名として入れるべきキーワードは、商品の性質によって以下のように異なります。

商品の知名度や性質に合わせて、優先すべき内容を考えましょう。

 

楽天SEO対策：まとめ

今回は楽天のSEO対策について、楽天SEOの特徴をはじめ対策方法や市場分析方法まで詳しく解説しました。

楽天のSEO対策は商品名の最適化が基本となりますが、適切な商品名を設定するためには市場分析をはじめとしたECに関する深い知識が必要です。

ファイブスプリングスでは、大手ECモール『楽天市場』と『Yahoo!ショッピング』でECを成功させるためのサポートサービスをご提供しています。

ページ制作から運用代行、戦略策定や顧客分析まで様々なサポートをご提供しているため、ECを成功させたい・売上をアップさせたい方はぜひ一度お問い合わせページからお気軽にご相談ください。

太田 薫(おおた かおる) 株式会社ファイブスプリングス 代表取締役 元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 コンサルサポート企業様400店舗以上。 現在、企業様のコンサルティングと自社物販店舗の運営を行っています。 自社物販店舗は出店1年で月商8,000万円を越え、営業利益率15%以上。 実体験に基づいたリアルな情報を元に現場に即したサポートを致します。 店舗運営は悩みが多い！皆さんのお悩みを少しでも解消できればうれしいです。 どんな内容でも、お気軽に無料相談のご連絡をください。 ■無料相談■ 太田への直通連絡先 メールアドレス： チャットワーク：kaoru_ota56 Skype：kaoru.ota56