2022.07.28
こんにちは、ファイブスプリングスです。
楽天市場における重要な広告の1つである「RPP広告」ですが、明確な目的に基づいて運用することが重要です。
RPP広告は得られる効果が多いため、目的によって取るべき戦略や期待できる効果が大きく異なってきます。
今回は目的に応じた楽天RPP広告の攻略方法をお伝えします。
目次
楽天RPP広告活用の目的は「露出の占有?」それとも「自然検索が上がるまでの投資?」
楽天RPP広告活用の目的は2つに分かれます。
・限りある露出を占有し、競合優位性を保つ
・自然検索が上がるまでの検索からの流入の補完に使う
やみくもにRPP広告を実施するのではなく、まずは目的を明確にしてください。
RPP広告運用のコツについては、以下の記事でも解説しています。
商品ごとにCPCを設定する方法やパフォーマンスレポートなどを含め詳しく解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。
「露出の占有」を目的とする場合
販促予算に余裕があり、そのジャンルやキーワードである程度市場シェアを取っている場合の戦略になります。
競合の販促露出面を自社で確保することで競合の商品への流入を制限する形になります。
メリット :市場シェアを伸ばし、競合優位性を出せる
デメリット:販促費用がかさむ
市場に合わせたRPP攻略については以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。
運用方法:投下予算最大の場合
対象商品を5つ用意
表示させたいジャンルやキーワードの対象になる商品を最大5つ(5つなくてもできるだけ多く)用意し、全てを強化します。
スマートフォンでの検索1ページ目のRPP広告5枠を全て表示させる形を目指します。
商品別CPCを最大化
キーワード設定で強化をする場合、10キーワードしか設定ができないので
商品CPCを上げることで幅広いキーワードの表示を目指します。
その上でクリック単価が足りずに表示されないキーワードはキーワード設定でさらにクリック単価を上げて表示を目指します。
注力するキーワードを選定し、そのキーワードで5つの商品が全て表示されるようにクリック単価を調整します。
※注意点:自社の5商品で目安CPCを押し上げて余計な費用がかかる場合があるので、
5商品表示ができていても定期的に商品CPCを下げてみて表示が落ちないかの確認が必要
運用方法:投下予算中程度の場合
「対象商品を減らす」か「表示を目指すキーワード数を減らす」
▼絶対に表示させたいキーワードが10キーワード程の場合
表示を目指すキーワード数を減らして、対象商品は5つ用意するようにします。
この場合、商品CPCではなくキーワード設定で5商品表示ができるように調整します。
▼広くそのジャンルやキーワードで表示をさせたい場合
対象商品を減らして、キーワードは幅広く表示させにいきます。
この場合、まず各ジャンルの対象商品を1~2商品に抑え、商品CPCを上げることで多くのキーワードに表示ができるように調整します。
予算に余裕があれば取りたい戦略
売上実績が付いている商品では低いクリック単価で対象のキーワードで表示ができ、
逆にまだ実績の少ない商品ではそのキーワードでの表示にかかるクリック単価は高騰します。
ですので、自社商品の実績がある場合はクリック単価の入札で競り負けることが少なく、
もし負ける場合でも競合は相当な費用が掛かっている可能性があります。
自社の販売実績があり、競合がまだ実績が低く追いつけなくするための戦略としては効果的な戦略です。
企業体力に自信があり、どうしても表示させたいキーワードやジャンルがある場合は活用してみてください。
「自然検索が上がるまでの投資」を目的とする場合
メリット :継続的に予算を投下する必要がない
デメリット:競合商品のつけ入るスキができる
新商品など自社の商品の自然検索を上位に上げるまでの
促進剤として費用をかけ最初にアクセスを集める戦略です。
考えられる5つの原因とプロ目線での対処法を詳しく解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。
目指すのは自然検索5位以内
表示を狙うキーワードで自然検索が5位以内に入ると
RPP広告の表示がなくとも一定数のアクセスが自然検索で入ってきます。
この段階になったら、その商品のRPP広告の強化は止めて、また他の商品へ投資をするという流れを続けていくとよいです。
RPP広告の表示を落とすのは不安になると思いますが、思い切って外して他への投資を行ってください。
特殊な店舗様で1商品しか商品を扱っていないなどであれば例外ですが、
通常の店舗様ですと間違いなく、様々なジャンルや商品カテゴリで自然検索が上位表示される商品を増やしていくことが
売上のベースを上げていく確実な方法になります。
RPP広告目的別攻略法:まとめ
楽天RPP広告を活用する目的を明確にし、目的に沿った運用を心がけてください。
成長期の企業様や商品ジャンルでは自然検索の補完としてRPP広告を活用し
成熟市場や自社が市場のシェアを確保していて他社を寄せ付けないようにする際は
露出の占有を目的として運用してみてください。
ファイブスプリングスでは今回ご紹介した運用の代行のほか、分析~戦略立案~実行まで一貫してサポートするコンサルティングサービスをご提供しています。
「目的は明確だが取るべき戦略がわからない」「目的の明確化から一緒に考えて欲しい」という方は、ぜひ一度お問い合わせページからお気軽にご相談ください。
それでは、楽天RPP広告の運用がんばってください!
太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |