2022.07.15
こんにちは。ファイブスプリングスです。
「設定は間違っていないはずなのに、RPP広告が表示されなくて困った……。」
マニュアル通りに設定しているはずなのに、RPP広告が表示されないこと、ありますよね。
特にイベントや5と0のつく日など、せっかくの売り時を逃してしまうと機会損失になってしまいます。
今回は楽天のRPP広告が表示されない際、楽天の店舗運用のプロ達が普段何の項目をチェックして対策しているのかを共有いたします。
これを見て沢山の店舗様が、冷静で穏やかな気持ちでRPP運用できることを願っております。
【本記事でわかること】
◎RPP広告が表示されない場合の5つの原因
◎RPP広告が表示されない場合の対策
目次
原因1:キャンペーンCPC、商品CPCが低すぎる
RPP広告の掲載順のロジックは非公開ですが
下記の3点が大事だと弊社は考えております
・入札額
・販売実績
・商品とキーワードの関連性
この中で一番コントロールがしやすいのが入札額ですので
まずはキャンペーンCPC、商品CPCが低すぎることを疑いましょう。
入札額が高い方が出やすいため、
10円など最低金額で出している場合はもう少しキャンペーンCPC、商品CPCを上げてみましょう。
商品個別で設定していない場合はキャンペーンCPC、
商品個別の設定がある場合は商品CPCを見にいきます。
キャンペーンCPCの場合:RPP広告>キャンペーン
商品CPCの場合:RPP広告>商品・キーワード設定
RPP広告運用のコツについては、以下の記事でも解説しています。
商品ごとにCPCを設定する方法やパフォーマンスレポートなどを含め詳しく解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。
原因2:他店がキーワード指定をしている
特定のキーワードで表示を狙っている場合、他店がキーワード設定をしていると表示されにくくなります。
基本的にキーワード指定が優先されるので注意
キーワードCPC指定の最低金額は40円からです。
キーワードCPC指定の場合、100円、200円はもちろん、高いと1クリック1000円にもなるので、基本的にはキーワード設定の方が表示されやすいと考えます。
掲載枠を取りに行くなら自社もキーワード指定をする
この場合は、自社もキーワード設定をかける必要があります。
キーワード設定した際、目安CPCが50円より上でしたら、他店もキーワード設定をしている可能性が高いです。
表示を狙うには、「目安CPC」の金額に合わせてクリック単価を調整しましょう。
また、1位を狙うためには(商材のジャンルに寄りますが)目安CPCより10~20円ぐらい高い金額を設定することが多いです。
また、3位以下など、ギリギリでの表示を狙うときは、目安CPCより敢えて低い金額を設定するケースもあります。
目的に応じたRPP攻略については以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。
原因3:キーワードCPCが変動し、目安CPCに届いていない
キーワードも目安CPCの金額で登録した!なのに表示されない!といった場合は、
キーワードCPCが変動している可能性を考えます。
目安CPCは1日何回か変動される
目安CPCは毎日何回か変動します。
変動時刻については非公開ですが、1日1回以上は更新されています。
特に5と0のつく日、イベント期間中は他店もCPCを上げにいきますのでCPCが高騰します。
掲載欄を死守したい、ライバルが多いキーワードを狙いたい場合は、1日何度かクリック単価を調整する場合もございます。
目安CPCが※1や※2になったときはどうすればいい?
※1 これは目安CPCが1000円以上になった際に出てきます。
この表示になるとなかなか表示されなくなります(設定は出来ます)。
その場合は、入札額以外の「販売実績」「商品とキーワードの関連性」を上げる必要がございます。
原因4をご覧ください。
※2 下記のいずれかに該当します。
1. キーワードと商品の関連性が低い
2. 検索連動型広告(RPP)の表示をしていないキーワードである(お戻しする値がありません)
3. 直近の店舗様のRPP配信実績データに基づき、パフォーマンスが一定基準に満たないため算出できない(長期間販売している商品も含む)
薬機法に関連するキーワード(「風邪」「花粉症」「シミ」)などで登録しようとすると出てくることが多いです。
原因5をご覧ください。
原因4:販売実績が足りていない
キーワード指定はした!しかし目安CPCが高すぎる!そんなことも多いです。
その場合は販売実績を積み上げることで目安CPCが安くなっていきます。
出したいキーワードに関連するスモールワードでRPP広告を登録し、販売実績を地道に積み上げることで、人気のキーワードで入札できるようになります。
例)「うなぎ」キーワードで※1表示になる場合、「うなぎ 国産」「うなぎ 訳あり」など、サジェストワードを拾っていきます。
それでもCPCが高い場合「うなぎ 国産 2尾」「うなぎ 国産 カット」など商品に合ったキーワードを登録し、「うなぎ 国産」及び「うなぎ」キーワードと商品の関連性、販売実績を付けるようにしてきます。
市場に合わせたRPP攻略については以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。
原因5:キーワードとの関連性が足りていない
法に触れる、楽天が禁止しているキーワードではないのに※2になってしまった!
原因1~4の対策を全て行って、それでも出てこない!という場合、
楽天のアルゴリズムで「商品とキーワードとの関連性が低い」とみなされている可能性が高いです。
この場合、SEO対策(商品名、キーワード、PC用商品説明文、PC用販売説明文)を見直します。
よくあるのが、RPP広告で出したいキーワードを商品名やキーワード欄に一切入れていないパターンです。
この場合はほぼ出ないので、商品情報欄のチェックは必須になります。
まとめ:5つのチェック項目を確認し、予算内で可能な限りの対策をしよう!
つい諦めモードになりがちですが、出来ることは案外多いです!
キーワードで※1※2の表示が出た場合は長期戦になりますので、腰を据えて対策していきます。
早く結果を出す必要がある場合は、諦めて違うキーワードで勝負をかけることも視野に入れていきましょう。
ファイブスプリングスでは今回お話した広告分析をはじめ、戦略立案や実行まで一貫してサポートするコンサルティングサービスをご提供しています。
「RPP広告が表示されなくて困っている」「適切なCPCやキーワード設定がわからない」という方は、ぜひ一度お問い合わせページからお気軽にご相談ください。
それでは、皆様良いRPP運用を!
太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |