2024.01.19
こんにちは、ファイブスプリングスです。
楽天出店者の皆様、SKU版のCSV商品一括編集機能、使いこなせていますか?
SKU版になって便利になった部分もあるものの、それ以上に「使い方が変わってわからなくなった…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はSKU版CSV商品一括編集機能の使い方について、主軸となる商品登録・更新用CSVファイルである「normal-item.csv」の基本的な特性や使い方から使用上の注意点まで詳しく解説します。
実務で役立つ実践的な編集テクニックもあわせて【2024年最新版】でお届けするため、normal-item.csvを使いこなして商品の登録・更新を効率化したい方はぜひ最後までご覧ください。
【本記事でわかること】
◎商品登録・更新用CSVファイル(normal-item.csv)の基本的な使い方
◎実務で役立つ商品登録・更新用CSVファイル(normal-item.csv)の編集テクニック
◎商品登録・更新用CSVファイル(normal-item.csv)を取り扱う際の注意点
SKU移行に伴うCSV商品一括編集機能の変更点や基本的な使い方については、以下の記事で解説しています。
画像や具体例を交えながらわかりやすく解説しているため、ぜひあわせてご確認ください。
目次
商品登録・更新用CSVファイル(normal-item.csv)とは
CSV商品一括編集機能では3つのCSVファイルが用意されていますが、normal-item.csvは商品・SKU・商品オプションの登録や変更を一括でおこなう際に利用するCSVファイルです。
SKU移行前のCSVで言うところの「item.csv」と「select.csv」が一緒になったようなもので、カテゴリ情報を除くすべての商品情報を1つのファイルで一括登録・一括編集できるようになっています。
ここではまずnormal-item.csvについて理解するために、以下の2点を詳しく解説します。
【normal-item.csvとは】 |
〉normal-item.csvでできること |
【CSV商品一括編集機能のほかのCSVファイルは?】
CSV商品一括編集機能では、normal-item.csvのほかに以下2つのCSVファイルが用意されています。
商品削除用CSVファイル (item-delete.csv) |
商品・SKU・商品オプションの削除を一括でおこなう際に使用します。 |
カテゴリ登録用CSVファイル (item-cat.csv) |
カテゴリの登録・削除やカテゴリと商品の紐づけ管理を一括でおこなう際に使用します。 |
normal-item.csvでできること
先ほど「item.csvはカテゴリ情報を除くすべての商品情報を一括で登録・編集できる」とお話しましたが、より具体的には以下のようなシーンで利用できます。
【normal-item.csvでできることの例】 |
・対象商品の商品名に【今だけ半額!】を入れる
・ポイントアイコン付きのサムネイルに入れ替える ・イベント期間中だけポイント倍率を10倍に変更する ・商品のカラーバリエーションを増やす ・ギフトラッピングの選択肢を増やす …など |
これらはRMS上でも編集できますが、CSVであれば多数の商品を一気に変更することが可能です。
RMSで1商品ずつ変更する場合と比べると大幅に効率化できるため、特に商品を多数取り扱っている店舗には必須の機能といっても過言ではないでしょう。
normal-item.csvの編集項目
normal-item.csvでは計92の項目を通して商品情報を編集・管理できますが、編集項目の具体例としては以下のようなものがあげられます。
【normal-item.csv|編集項目の例】 |
・商品情報 商品管理番号、SKU管理番号、商品名、商品番号、販売期間指定、商品説明文…など・価格情報 販売価格、表示価格、送料、送料区分…など ・画像情報 ・在庫情報 ・デザイン情報 ・ポイント情報 ・オプション情報 ・バリエーション情報 |
※本記事の情報は2024年1月時点のものであり、項目の数や内容は変更される可能性があります。 normal-item.csvの編集項目について詳しく知りたい方は、店舗運営Naviの商品登録用CSVファイルに関するページをご確認ください。 (閲覧にはRMSへのログインが必要です。ログイン後に上記テキストリンクをクリックしてください。) |
このようにnormal-item.csvでは、商品に関するほとんどの情報を編集することができます。
SKU移行前は取り扱う情報ごとにCSVファイルを使い分けていましたが、SKU移行後は「商品情報の登録・変更に関してはnormal-item.csv」と覚えておいて問題ないでしょう。(※カテゴリ情報を除く)
【基本編】商品登録・更新用CSVファイル(normal-item.csv)の使い方
normal-item.csvは基本的な使用方法としては、大まかに分けて「①ダウンロード」「②編集」「③アップロード」の3STEPが必要です。
今回は「既存商品のTシャツにLサイズを追加する」(=既存商品のバリエーションを増やす)場合を例に、基本的な流れをわかりやすく解説します。
(楽天ではAccessをつかった編集が推奨されていますが、本記事ではよりユーザーが多いと思われるExcelでの編集方法を解説します。)
【基本編】normal-item.csvの使い方 |
①CSVファイルをRMSからダウンロードする |
CSVファイルをRMSからダウンロードする
まずはRMS経由でnormal-item.csvをダウンロードします。
取り扱える情報が非常に多いnormal-item.csvですが、絞り込み機能を使ってダウンロードする商品や項目を必要最低限にしておくことがポイントです。
1.RMSの「CSVファイルダウンロード」ページにアクセスします。
2.「商品情報(normal-item.csv)」を選択します。
3.条件や商品管理番号を指定して、ダウンロードする対象商品を絞り込みます。
(今回は今回の例では「既存商品のTシャツ」の商品情報を変更するため、「商品管理番号で絞り込む」を使ってダウンロードする商品情報を絞り込みます。)
4.ダウンロードしたい項目のみにチェックを入れて、「ダウンロード」ボタンをクリックします。
(「既存商品のTシャツにLサイズを追加する」という今回の例では最低限「バリエーション」にチェックを入れておけば良いですが、付随して販売価格なども変更する場合は別の項目も必要になります。)
5.SFTPソフトを使用して、サーバーの「ritem>download」フォルダ内にあるCSVファイルをローカル(自身のパソコン)にダウンロードします。
ダウンロードする際の接続先については、店舗運営Naviの「SKU移行後の商品一括編集」ページをご確認ください。
(閲覧にはRMSへのログインが必要です。ログイン後に上記テキストリンクをクリックしてください。)
CSVファイルをExcelやAccessで編集する
normal-item.csvをダウンロードできたら、次にExcelやAccessなどを使って編集します。
1商品の商品情報を項目に応じて「商品レベル行」「オプションレベル行」「SKUレベル行」に分けて編集する仕組みのため、入力欄を間違えないよう注意しながら入力することがポイントです。
また意図せず他の項目を編集してしまわないためにも、編集する項目以外はあらかじめ削除しておくと良いでしょう。
今回は以下のように「カラー(白/黒)」「サイズ(S/M)」のバリエーションを持つ商品にサイズ選択肢「L」を追加するケースを想定して、CSVファイルの編集方法を解説します。
【変更前のバリエーション】
カラー | 白/黒 |
サイズ | S/M |
【変更後のバリエーション】(赤字が追加する項目)
カラー | 白/黒 |
サイズ | S/M/L |
1.まずは商品レベル内の「バリエーション2選択肢定義」を「S|M」から「S|M|L」に変更します。
2.バリエーションを追加するとその分SKUも増えるため、SKUレベル内にもLサイズ分のSKUを追記します。
(商品管理番号もすべてのレベル行で入力必須のため入力します。)
3.編集が完了したら、ファイル名の先頭を「normal-item」にしてCSVファイルを保存します。
「select.csv」などSKU移行前のファイル名にしてしまわないように注意しましょう。
【記入箇所は必要最低限でOK!】
今回は追記箇所をわかりやすくするため既存のSKUも記載していますが、本来は以下のように追加されるSKUのみ入力すれば問題ありません。
CSVファイルをSFTPソフトでアップロードする
CSVファイルを編集したら、最後にSFTPソフトを使ってサーバーにファイルをアップロードします。
ファイル名が「normal-item」から始まるものでなければnormal-item.csvとして認識されないため、必ずファイル名が「normal-item」から始まるCSVファイルをアップロードすることがポイントです。
1.FTPソフトを使用して、サーバーの「ritem>batch」フォルダ内にCSVファイル「normal-item.csv」をアップロードします。
2.登録作業が完了またはエラーになると、お知らせメールが届きます。
メールにもエラー内容は記載されますが、「ritem>logs」フォルダ内にもエラーファイルが格納されます。
【実践編】実務で役立つ商品登録・更新用CSVファイル(normal-item.csv)の編集方法
normal-item.csvの実践的な使い方として、実務で頻繁に使うCSV編集方法を詳しく解説します。
今回は以下6つのケースで使える編集方法をご紹介するため、必要なものがあれば同じように編集してみてください。
【実践編】実務で役立つnormal-item.csvの編集方法 |
〉特定の条件で対象商品を絞り込む方法 |
特定の条件で対象商品を絞り込む方法
特定の条件で対象商品を絞り込みたい場合は、「フィルタリング」と「VLOOKUP」を活用して商品を絞り込みます。
対象商品の絞り込みはどのようなCSV加工でも起点となるような特に使用頻度の高い加工のため、CSV商品一括編集機能を利用するのであれば必ず押さえておきましょう。
今回は例として、「商品名に『TEST』と書いてある商品」を絞り込む方法を解説します。
1.商品名の列を選択し、フィルターをかけます。
(フィルタリングは、範囲選択後「Ctrl + Shift + L」でおこなえます。)
2.「商品名」セル右下の「▼」をクリックし、検索欄に絞り込みたい文字列を入力して「OK」をクリックします。
(今回の例では、「TEST」と入力しています。)
3.「商品管理番号」列に対象商品の番号リストが出来上がるため、それらをコピーして別シートに貼り付けます。
(今回の例では「対象商品リスト」というシートを作成して貼り付けています。)
4.もとのシートに戻って「商品管理番号」列の左に「商品絞り込み」列を追加し、VLOOKUPで以下のように入力します。
(列の追加は、列を選択後「CTRL+SHIFT+;」でおこなえます。)
5.「商品レベル行」「商品オプションレベル行」「SKUレベル行」が全て入った、特定の条件を満たす商品のリストが抽出されます。
最後に新規シートに「値」で貼り付けをして完了です。
商品名を一括で編集する方法
商品名を一括で編集したい場合は、商品を絞り込んだ上で各商品名を変更しましょう。
一括での商品名編集は、複数の商品名に【10%OFF】や【送料無料】といった文言を入れたい場合などに有効です。
1.「特定の条件で対象商品を絞り込む方法」で対象となる商品を絞り込みます。
2.商品レベル行以外を削除し、さらに「商品管理番号」と「商品名」以外の列を削除します。
3.対象商品の商品名を変更します。
(今回は例として、対象商品の商品名冒頭に【10%OFF】と追記しています。)
4.「CSVファイルをSFTPソフトでアップロード」します。
商品画像を一括で編集する方法
商品画像を一括で編集したい場合は、商品を絞り込んだ上で各商品画像を変更しましょう。
一括での商品画像編集は、サムネイルをポイントアイコンつきに差し替えたい場合や、キャンペーンバナーを一斉追加したい場合などに有効です。
1.「特定の条件で対象商品を絞り込む方法」で対象となる商品を絞り込みます。
2.商品レベル行以外を削除し、以下の列だけ残して他の列を削除します。
・商品画像タイプ
・商品画像パス
・商品画像名(ALT)
3.以下を参考に、商品画像の枚数分だけ各項目を入力します。
【商品画像タイプ1~20】
R-Cabinetの場合:「cabinet」または「CABINET」と入力します。
楽天GOLDの場合:「gold」または「GOLD」と入力します。
【商品画像パス1~20】
R-Cabinetの場合:「/ディレクトリ名/ファイル名.jpg」を入力します。
楽天GOLDの場合:「フルパス」もしくは「『https://www.rakuten.ne.jp/gold/店舗様URL』に続く部分」を入力します。
【商品画像名(ALT)1~20】
いずれの場合も、商品の説明文をそれぞれ入力します。
4.「CSVファイルをSFTPソフトでアップロード」します。
販売期間を一括で指定する方法
販売期間を一括で指定したい場合は、商品を絞り込んだ上で開始日時と終了日時をそれぞれ指定しましょう。
一括での販売期間指定は、セールイベントなどで複数の商品を期間限定販売したい場合などに有効です。
SKU移行前からCSV商品一括編集機能をご利用の方は、「開始日時」と「終了日時」でセルが分かれているため注意が必要です。
1.「特定の条件で対象商品を絞り込む方法」で対象となる商品を絞り込みます。
2.商品レベル行以外を削除し、以下の列だけ残して他の列を削除します。
・販売期間指定(開始日時)
・販売期間指定(終了日時)
3.「販売期間指定(開始日時)」「販売期間指定(終了日時)」のセルを「文字列」にします。
(次の工程でExcelの書式設定が日付になっていると、自動書式補正で正しく入力できない場合があるため。)
4.以下を参考に「販売期間指定(開始日時)」「販売期間指定(終了日時)」を入力します。
【ポイント変倍率適用期間】(以下いずれか)
・「西暦-月-日 時間:分(2024-01-15 10:00など)」
・「西暦/月/日 時間:分(2024/01/15 10:00など)」
※販売期間を解除する場合は、「販売期間指定(開始日時)」「販売期間指定(終了日時)」を空欄にします。
5.CSVファイルをSFTPソフトでアップロード」します。
ポイント変倍を一括で編集する方法
ポイント変倍を一括で編集したい場合は、商品を絞り込んだ上でポイント倍率を変更しましょう。
一括でのポイント変倍編集は、キャンペーンなどで複数商品のポイント倍率を変更したい場合などに有効です。
こちらも「開始日時」と「終了日時」でセルが分かれているため、SKU移行前からCSV商品一括編集機能をご利用の方は注意が必要です。
1.「特定の条件で対象商品を絞り込む方法」で対象となる商品を絞り込みます。
2.商品レベル行以外を削除し、以下の列だけ残して他の列を削除します。
・ポイント変倍率
・ポイント変倍率適用期間(開始日時)
・ポイント変倍率適用期間(終了日時)
3.「ポイント変倍率適用期間(開始日時)」「ポイント変倍率適用期間(終了日時)」のセルを「文字列」にします。
(次の工程でExcelの書式設定が日付になっていると、自動書式補正で正しく入力できない場合があるため。)
4.以下を参考に「ポイント変倍率」「ポイント変倍率適用期間(開始日時)」「ポイント変倍率適用期間(終了日時)」を入力します。
【ポイント変倍率】
・2~20
【ポイント変倍率適用期間】(以下いずれか)
・「西暦-月-日 時間:分(2024-01-15 10など)」
・「西暦/月/日 時間:分(2024/01/15 10など)」
※開催時刻の分・秒は自動的に「00分00秒」、終了時刻の分・秒は自動的に「59分59秒」となります。
※ポイント変倍を解除する場合は、「ポイント変倍率」「ポイント変倍率適用期間(開始日時)」「ポイント変倍率適用期間(開始日時)」を空欄にします。
5.「CSVファイルをSFTPソフトでアップロード」します。
商品レベルとSKUレベルを同時に編集する方法
「商品名」と「価格」など商品レベルとSKUレベルを同時に編集したい場合は、一旦レベル行ごとに別々で編集した上で再度各データを集合品をさせることをおすすめします。
複数のレベル行を同時編集することで、さらに効率的に商品情報を編集できるようになります。
1.元データを「商品レベル行」と「SKUレベル行」に分けて、別々の新規シートに貼り付けます。
データの分け方としては、フィルタリングを使って以下のように分けられます。
・価格が入っている行 → SKUレベル行
【元データをフィルタリング】
(フィルタリングは範囲選択後「Ctrl + Shift + L」で、絞り込みはフィルタリング後「▼」クリックでおこなえます。)
【商品レベル】
【SKUレベル】
2.それぞれのシートで編集作業をおこないます。
レベル行ごとにシートを分けることで、貼り付けやオートフィルといった作業がしやすくなります。
(今回は例として、商品名に【50%OFF】と入れて価格を半額にします。)
【商品レベル】
【SKUレベル】
3.それぞれのシートのA列の左に「順番」列を追加します。
(列の追加は、列を選択後「CTRL+SHIFT+;」でおこなえます。)
【商品レベル】
「商品レベル」シートの「順番」列には「0(ゼロ)」を入れます。
【SKUレベル】
「SKUレベル」シートには、並び替えて商品レベルを間に挟むための以下の関数をA2セルに入れます。
※A列に「順番」列を追加し、B列に「商品管理番号(商品URL)」がある場合。並びにより関数の内容や関数を入れる場所は変わります。
4.「集合」シートを新たに作ります。
5.「商品レベル」シートと「SKUレベル」シートの内容を、「集合」シートに縦に並べて「値」で貼り付けます。
6.「集合」シートの内容を、以下のユーザー設定で並べ替えます。
(ユーザー設定での並べ替えは、範囲選択後「右クリック>並べ替え>ユーザー設定の並べ替え」でおこなえます。)
次に優先されるキー:順番(小さい順)
7.ダウンロード時と同じ並びになるため、「順番」列を削除したら完成です。
8.「CSVファイルをSFTPソフトでアップロード」します。
商品登録・更新用CSVファイル(normal-item.csv)を取り扱う際の注意点
最後にnormal-item.csv取り扱い時の注意点について、以下の5つを解説します。
【normal-item.csvを取り扱う際の注意点】 |
〉レベル行を書き間違えるとエラーになる |
レベル行を書き間違えるとエラーになる
normal-item.csvを編集する際は、レベル行を書き間違えたり不要な値を入れてしまったりするとエラーになるため注意しましょう。
normal-item.csvの書き間違いとしては、以下のようなものがよくある間違い事例として挙げられます。
【normal-item.csvのよくある書き間違い事例】 |
× レベル行を書き間違える 例)商品レベル行にSKUレベル行の値を入力する、など… × レベル行に不要な値を入れる 例)SKUレベル行に商品番号や商品名を入力する、など… × 2カラム必要な情報を1カラムで設定しようとする 例)商品画像を「商品画像パス」のみで設定しようとする(正しくは「商品画像パス」に加えて「商品画像タイプ」が必要)、など… |
【「商品管理番号」は入力必須!】
適切なレベル行に値を入力することが求められるnormal-item.csvですが、「商品管理番号」のみすべてのレベル行に入力必須の項目となっています。
未入力の場合エラーとなってしまうため、アップロードする前には必ず「商品管理番号」列に空欄がないかチェックしましょう。
登録更新用ファイルでもバックアップは必要
normal-item.csvをダウンロードしたら、編集する前に必ずバックアップを取るようにしましょう。
商品登録・更新用ファイルのため商品情報を削除する機能はありませんが、それでも意図せず別の商品情報を更新してしまうリスクはあります。
誤りに気付いた際に元に戻せるように、ダウンロードしたCSVファイルのバックアップを取る、またはバックアップ用にnormal-item.csvを全項目でダウンロードしておくなど対策することをおすすめします。
ダウンロード・アップロード数に上限がある
normal-item.csvには、以下の通りダウンロード・アップロードできる商品数やファイル数に上限があります。
【normal-item.csvのダウンロード・アップロード上限】 |
ダウンロード上限 | ・ダウンロード可能な商品上限数:50,000商品 ・ダウンロードファイルのファイル上限行数:100,420行 |
アップロード上限 | ・アップロード可能な商品上限数:50,000商品 ・アップロードファイルのファイル上限行数:21,050,000行 |
ダウンロード対象商品数が50,000を超える場合は、「CSVファイルをRMSからダウンロードする」で見たように絞り込み機能を活用して50,000以下になるよう調整しましょう。
シングルSKUでもSKUレベル行の入力は必須
複数のSKUを1つのファイルで管理できるnormal-item.csvですが、シングルSKUであってもSKUレベル行の入力が必須である点も押さえておきましょう。
カラーやサイズなどのバリエーションを持たない商品についても、CSVファイルの管理上SKUレベル行を用意しておく必要があるということです。
normal-item.csvでは「販売価格」や「在庫数」などをSKUレベル行に入力する仕様となっているため、シングルSKUの場合も忘れずにSKUレベル行を1行分入力しましょう。
ファイル名が不適切だとアップロードできない
normal-item.csvをアップロードする際、CSVファイルの名前が適切でなければ正しく認識されずエラーになる点にも注意が必要です。
「normal-item.csv」や「normal-item20240115.csv」など、ファイル名の先頭は必ず「normal-item」になっていなければいけません。
また「normal-item」で始まっていても、全角文字や記号が含まれているとエラーになるため注意しましょう。
normal-item.csvの編集方法:まとめ
今回はnormal-item.csvの使い方について、基本的な使い方から実務で役立つ実践的な編集テクニック、使用上の注意点まで2024年最新版で詳しく解説しました。
ほとんどの商品情報を管理できるnormal-item.csvですが、扱える情報が多い分効果的・効率的に運用するためにはある程度の知識や慣れが必要です。
ファイブスプリングスでは今回ご紹介した商品情報の編集・管理代行のほか、分析~戦略立案~実行まで一貫してサポートするコンサルティングサービスをご提供しています。
「normal-item.csvを使って商品管理を効率化したい」「商品管理の代行を任せたい」という方は、ぜひ一度お問い合わせページからお気軽にご相談ください。
太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |