2023.03.24
こんにちは、ファイブスプリングスです。
楽天で売上を上げる方法はさまざまありますが、「ギフトサービスの展開」も効果的な戦略の1つです。
いつでも・どこでも気軽に商品を贈ることができるECではギフトサービスの需要も大きいため、ギフトサービスを制することができれば売上も大きく伸ばすことができるでしょう。
そこで今回は楽天でのギフトサービス展開について、メリットや具体的な始め方を解説します。
ギフトサービスを売上につなげるために押さえておきたいポイントについても解説するため、楽天でのギフトサービス展開を考えている方はぜひ最後までご覧ください。
【本記事でわかること】
◎楽天でギフトサービスを展開するメリット
◎楽天でギフトサービスを始める方法
◎ギフトサービスを売上につなげるためのポイント
目次
楽天でギフトサービスを始めるメリット
楽天でギフトサービスを展開するメリットとしては、冒頭お話したように売上アップにつながるチャンスを得られる点があげられます。
ギフト商品は単純に単価が高くなる傾向があるほか、バレンタインやクリスマスなどのイベントごとに定期的な集客も見込めるためです。
またギフトを受け取った方が商品を気に入って顧客となってくれる可能性もあります。
より具体的には以下3つのメリットを意識しながら、効果的なギフトサービスの展開を目指しましょう。
1件の注文で複数の顧客にアプローチできる
ギフトサービスには、1件の注文から複数の顧客にアプローチできるというメリットがあります。
ギフト商品を購入する注文者だけでなく、ギフト商品を受け取る届け先にも商品やブランドを知ってもらえるためです。
つまり、ギフトサービスでは1件の注文から「注文者」と「届け先」という2者の顧客にアプローチできるということです。
このようにギフトサービス活用することで、商品を販売しながら効率的に顧客を獲得することができます。
同梱物で商品や店舗をアピールすることも重要! |
届け先にも店舗や商品を知ってもらえるように、チラシやカタログなど同梱物を入れてアピールすることも効果的です。 ただしあくまでも注文者の気持ちを届けるギフト商品のため、あまりガツガツしたアピールはしないように注意しましょう。 |
イベントで定期的に購入意欲の高い来客が見込める
ギフトサービスを展開するメリットとしては、イベントごとに定期的で購入意欲の高い来客を見込めるという点もあげられます。
クリスマスやバレンタインデー、母の日やお中元といった季節のイベントは、ギフト商品の需要が最も高まるタイミングです。
イベント時に商品を探しに来るユーザーは購買意欲も高いため、季節のイベントに合わせてギフトサービスを提供することでアクセス数や転換率のアップが期待できます。
また誕生日や結婚祝いといった特別な日に対するギフトサービスも提供することで、さらなるアクセス数アップや売上アップを狙うことも可能でしょう。
アプローチ次第でギフト商品は作れる! |
季節のイベントにピッタリハマる商品がなくとも、工夫次第でどんな商品でもギフト商品にすることは可能です。 例えば母の日の場合、定番のカーネーションだけでなく家事に役立つ調理器具や家電、ホッと一息つくためのお菓子などもギフト商品になります。 また季節のイベントだけでなく、「自分へのご褒美」や「友人へのプチギフト」などギフトの機会自体を生み出すことも不可能ではありません。 定番にとらわれず、積極的に新たなギフト商品を提案していきましょう。 |
贈り物のため高単価商品であっても売れやすい
ギフトサービスでは贈り物を取り扱うため、通常のお買い物に比べて高単価の商品も売れやすいというメリットがあります。
贈り物として購入される商品は自分のために購入する場合と比べて価格よりも品質が重視される傾向にあり、高価な商品であっても十分な需要が見込めるためです。
また同じラインナップの中でもより良い機能やデザインのものが選ばれる傾向もあるため、ワンランク上の商品を提案することでさらなる売上アップも期待できるでしょう。
このようにギフトサービスを上手く活用することで、顧客満足度と売上の両方を向上させることができます。
楽天でギフトサービスを始めるために必要な3STEP
ギフトサービスのメリットについて押さえたところで、次に実際に楽天でギフトサービスを始めるために必要な工程についても知っておきましょう。
楽天でギフトサービスを始めるためには、以下3つのステップが必要となります。
【STEP1】ラッピング資材を用意する
まずはどのようなラッピングに対応するかについて考え、必要な資材を揃えるところから始めましょう。
ラッピング資材には以下のようにさまざまな種類が存在しますが、取り扱っている商品や対応するシーンと合わせたラッピング資材を用意することがポイントです。
【代表的なラッピング資材の例】
包装紙、紙袋、ギフトボックス、シール、リボン、熨斗(のし)、メッセージカード…など
またラッピング資材を用意する際は、複数のラッピングパターンを用意しておくとより多くの人に利用してもらえる可能性が高まります。
ギフトを贈る相手やシーン、予算に応じてラッピング資材を選べるように、可能な限り複数のラッピングパターンを用意しておきましょう。
緩衝材も忘れずに! |
贈り物を取り扱うギフトサービスでは、商品を保護する緩衝材も非常に重要です。 代表的な緩衝材としてはエアーパッキン(プチプチ)や紙パッキン、薄葉紙などがあげられますが、商品やラッピングに合ったものを選ぶようにしましょう。 |
【STEP2】ラッピングの料金設定を考える
ラッピング資材を選定したら、次にラッピングサービスを無料にするか有料にするかを決めます。
無料と有料ではそれぞれ以下のようなメリット・デメリットがあるため、自店舗に合った料金設定を考えましょう。
無料で提供する場合 |
転換率や満足度のアップが期待できますが、ラッピング分のコストを店舗側で負担する必要があります。 ラッピングを簡易包装にするほか商品価格をラッピング代込みで設定するなどして、負担をできるだけ抑えられる工夫をしましょう。 また「1件の注文で複数の顧客にアプローチできる」で見たように、ラッピング代を新規顧客獲得のための販促費として捉えることも可能です。 |
有料で提供する場合 |
ラッピングコストの負担がなくなりますが、適切な価格設定にできなければ商品を選んでもらえなくなるリスクがあります。 同ジャンル店舗・競合店舗の有料ラッピングの相場を調査しておくと、需要のあるラッピング資材や適切な料金設定を捉えやすくなります。 |
なお、無料と有料どちらの選択肢も用意しておくことでユーザーニーズを確認しながらラッピングサービスを展開するという手も有効です。
【STEP3】RMSでギフト設定をおこなう
ラッピング資材と料金設定が決まったら、最後にRMSでギフト設定をおこないます。
RMSではラッピングや熨斗(のし)の設定をおこなえますが、ユーザーにとっても使いやすくあらゆるギフト設定に対応できる項目選択肢を使ったギフト設定の方法がおすすめです。
RMSでギフト設定をおこなう詳しい手順については、基本から応用まで解説した以下の記事をご確認ください。
ギフトサービスを確実に売上につなげるための3つのポイント
売上アップのチャンスを得られるギフトサービスですが、通常商品と同じように販売しているだけでは効果的にギフト商品を販売することはできません。
最後にギフトサービスを確実に売上につなげるためのポイントとして、以下の3つを解説します。
ミスがないよう顧客対応を徹底する
ギフト商品は通常商品よりも期待値が高いため、ミスや認識のズレが生じないようにより一層顧客対応に気を付ける必要があります。
少しでも相違があるとクレームにつながる可能性があるため、ギフト商品の場合は以下のような注文内容の確認を徹底しましょう。
【ギフト対応で細心の注意を払って確認すべき点】
・送付先
・配送日時
・同梱物
・ラッピング種類
・メッセージカードの内容
またこういった認識のズレが生じるリスクを少しでも抑えるためには、受注メールや発送完了メールなどを活用することも非常に有効です。
各メールを活用することで注文内容の確認をおこないつつ、注文者に安心感を与えることができます。
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ギフトサービスで気を付けるべきポイントについては、以下の記事でも解説しています。 ギフト対応に必要なアクションをチェックリストで確認できるようになっているため、ぜひあわせてご覧ください。 |
商品ページをギフトサービス仕様にする
ギフト商品を提供する際は、商品ページに掲載する画像や情報もギフトサービス仕様にする必要があります。
例えば画像に関しては、ラッピングされた状態の商品画像や受取り手が喜んでいる写真などを掲載すると効果的です。
また季節のイベント時にはお届け日が非常に重要な要素となるため、トラブルを避けるためにも注文の締め切り日時をわかりやすく明記する必要があります。
商品を選びやすくする工夫で販促力アップ! |
ギフト商品を複数取り扱っている場合は、カテゴリや特集ページなどを活用してギフト商品を探しやすい環境を作りましょう。 予算別やイベント別でギフト商品をカテゴリ分けしておくことで、ユーザーに商品を見つけてもらいやすくなります。 またギフトを探しやすい店舗として認識してもらえれば、また別の機会でもギフト商品選びに利用してもらえるでしょう。 |
ギフトナビゲーションサービスを活用する
ギフト商品を効果的に露出・アピールしたい場合は、楽天のギフト認定制度であるギフトナビゲーションサービスを活用しましょう。
ギフトナビゲーションサービスでギフト認定を受けると、ギフト対応アイコンを商品ページに表示できるようになります。
また商品検索で「ギフト対応可」の絞り込み検索結果対象となるほか、楽天のギフト専用商品検索ページ「おくりものナビ」にも掲載されるようになります。
ギフトナビゲーションサービスの利用には申請が必要! |
ギフト認定を受けてギフトナビゲーションサービスを利用するためには、楽天の審査に通過する必要があります。 ギフトナビゲーションサービスの概要や申請方法については、以下の記事をご覧ください。 |
楽天ギフトサービス対応:まとめ
今回は楽天でのギフトサービス展開について、メリットや具体的な始め方、売上につなげるためのポイントを解説しました。
売上の向上や安定化につながるギフトサービスですが、効果的にサービス展開するためにはニーズに合わせたラッピング資材の用意や商品ページの最適化が必要です。
ファイブスプリングスでは商品のギフト化提案をはじめ、分析~戦略立案~実行まで一貫してサポートするコンサルティングサービスをご提供しています。
「ギフト対応したいが何から始めたらいいかわからない」「ギフト商品のためのページ作りを手伝ってほしい」とお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせページからお気軽にご相談ください。
太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |