2023.02.28
こんにちは、ファイブスプリングスです。
楽天市場では、自社サイトやSNSなど「楽天市場以外のURL(=外部リンク)」を店舗ページに記載することは原則禁止されています。
外部リンク申請をおこなって運営からの許可を得られれば外部リンクを記載できるようになりますが、記載方法や記載箇所などルールが細かく意図せず違反対象となってしまう可能性がある点には注意が必要です。
そこで今回は楽天市場の外部リンク申請について、記載が禁止されている外部リンクの具体例から外部リンク申請の方法まで解説します。
意図せず違反してしまう事態を避けるために知っておくべきポイントもあわせて解説するため、楽天で外部リンクを設置したい方はぜひ最後までご覧ください。
【本記事でわかること】
◎楽天で禁止されている外部リンクの具体例
◎楽天の外部リンク申請方法
◎楽天の外部リンク申請で知っておくべき注意点
目次
楽天の外部リンク申請とは
楽天市場の外部リンク申請とは、楽天の店舗ページなどに「楽天市場以外のURL(=外部リンク)」を記載するための許可申請のことです。
楽天では店舗ページなどに外部リンクを記載して誘導することは原則禁止されているため、自社サイトやSNSなどのリンクを記載したい場合は外部リンク申請が必要となります。
許可なく外部リンクを記載した場合は違反点数制度の対象となるため、外部リンクを記載したい場合は必ず申請をおこないましょう。
楽天の外部リンク申請について理解するために、まずは以下4点について解説します。
記載が禁止されている外部リンクの例
楽天で記載が禁止されている外部リンクについて、まずは具体的にどのような行為が違反にあたるのか確認しておきましょう。
楽天で禁止されている外部リンクの例としては、主に以下のようなものがあげられます。
【記載が禁止されている外部リンクの例】
× 店舗ページに自社ECサイトのリンクを設置する
× 店舗ページにLINEやInstagram、TwitterなどSNSのリンクを設置する
× 商品ページにYouTubeリンクを設置する、YouTube動画を埋め込む
× 商品ページにオーダーメイド商品やメッセージカード作成のための入力フォームURLを設置する
× 店舗ページにアクセス数を調べるためのGoogleアナリティクス設置タグを挿入する
動画ファイルやYouTube動画を埋め込む方法 |
YouTubeは典型的な外部リンクの一例ですが、今回ご紹介する方法で外部リンク申請をおこなえば商品ページ内にリンクを設置したりYouTube動画を埋め込んだりできるようになります。 |
例外として申請なしで記載できるURL
楽天では外部リンクが原則禁止であり記載するためには申請が必要ですが、一部のURLについては例外として外部リンク申請せずに利用することが可能です。
外部リンク申請が不要で利用可能なURLとしては、大きく分けて以下の4つがあげられます。
【例外として申請なしで記載できるURL】
〇主要配送会社のトップページ
ヤマト運輸、佐川急便、日本郵政、福山通運、西濃運輸のトップぺージ
〇主要配送会社のお荷物追跡サービスページ(検索トップページ/お荷物伝票番号別ページ)
ヤマト運輸、佐川急便、日本郵政、福山通運、西濃運輸、日本通運など配送会社のお荷物追跡サービスページ
〇楽天サービスドメインページ
楽天市場、楽天ブックス、楽天トラベル、みんなのレビュー、楽天市場特典付きキャンペーン、コンビニ受取サービスなど楽天サービスのドメインページ
〇公的サイト等のページ
消費者庁のリコール情報サイト
※上記は一部の例であり、また変更される可能性があります。
各ページで許可されたURLを正確に把握するためにも、詳しくは店舗運営Naviの「外部リンク 利用・申請マニュアル」をご確認ください。
(店舗運営Naviの閲覧にはRMSへのログインが必要です。ログイン後に上記テキストリンクをクリックしてください。)
外部リンクを記載してはいけない箇所
楽天の外部リンク申請について理解する上では、外部リンクを記載してはいけない箇所を正確に把握しておくことが非常に重要です。
外部リンクを記載してはいけない箇所としては、主に以下の6つがあげられます。
【外部リンクを記載してはいけない箇所】
・楽天の店舗ページ、商品ページ
・R-Mail、サンクスメール等のメール
・レビュー返信機能
・R-Messe
・梱包資材、同梱物
・申請したYouTube動画内の概要欄、コメント欄
このように外部リンクを記載してはいけない箇所は、店舗ページや商品ページだけではありません。
これらを正確に把握できていなければ、意図せずガイドラインを違反してしまうこともあるため注意しましょう。
自社ECサイトURLの記載は楽天URLを併記すればOK! |
自社ECサイトのURL記載は基本的に外部リンクとして申請が必要ですが、楽天店舗URLや商品ページURLなどと併記すれば違反対象にはなりません。
メールや同梱物、YouTube動画の概要欄などに自社ECサイトのURLを記載したい場合は、必ず楽天店舗または商品ページのURLやQRコードをあわせて記載しましょう。 |
外部リンクを無許可で記載した場合の罰則
申請をせずに無許可で外部リンクを記載した場合は、違反点数制度の対象となります。
楽天運営からの修正依頼後も修正せずに違反し続けた場合、違反点数に応じて以下のような制限がかかるため注意しましょう。
【違反点数制度でかかる制限や義務】
・各種ランキングの掲載制限
・検索表示順位ダウン
・一部媒体掲載制限
・一時改装中処理
・違約金徴収
・契約解除
このようにランキングや検索順位の制限など売上に大きく影響する制限がかかるほか、最悪の場合契約を解除されてしまう可能性もあります。
楽天では外部リンク違反を避けるためR-Storefrontなどで外部のURLを入力するとエラーとなる措置があらかじめ施されていますが、外部リンクの記載については細かい制限や規約が多いため少しでも違反してしまわないように細心の注意を払いましょう。
楽天外部リンク申請に必要な3STEP
ここからは楽天で外部リンク申請をおこなう具体的な手順を解説します。
楽天で外部リンク申請をおこなう際は、大まかに以下3つのSTEPが必要となります。
SNSの外部リンク申請にはR-SNSの申し込みが必要 |
LINEやInstagram、Facebookなどの外部リンクを記載したい場合は、楽天のSNS連携サービス「R-SNS」への申請が必要です。(TwitterはR-SNSサポート対象外のため不可)
R-SNSについては、利用方法や活用方法を詳しく解説した以下の記事をご確認ください。 |
【STEP1】申請許可の条件を確認する
外部リンクを申請するにあたり、まずはガイドラインで定められた外部リンク申請許可の必要条件を確認することをおすすめします。
申請のしなおし等を避けるためにも、申請したいページが以下の条件を満たしているかあらかじめ確認しておきましょう。
【外部リンク申請許可の条件】
・楽天が提供していない機能やサイトであること
(楽天提供の機能やサイトの範囲で対応可能であるものは不可)
・申請ページに楽天の各種ガイドラインに違反する内容がないこと
・申請ページの内容が楽天出店の店舗や商品・サービス、または実店舗やリアルイベントに関するものであること
・申請ページにエラー表示や表示崩れがないこと
・申請ページからの画面遷移を全て確認できること
(遷移先でID/PWなどが必要な場合は、申請時に合わせて提出が必要)
・申請ページが情報提供したいページであること
(トップページやまとめページは不可)
また、以下禁止事項に違反していないかも改めて確認しておきましょう。
【外部リンク申請における禁止事項】
× 実店舗やリアルイベントを優遇すること
× 著作権や商標権など他人の権利を侵害するものであること
× 楽天が禁止商材や禁止行為と定めるものが申請ページ内に含まれること
× その他法令や楽天のガイドラインにおいて禁止と定める事項に抵触すること
【STEP2】RMSで申請フォームを提出する
申請ページが申請許可に必要な条件を満たしていることを確認したら、次は以下の手順で実際に申請フォームを提出しましょう。
1.RMSで各種申請・設定変更のページを開き、外部リンク申請欄の「申請」ボタンをクリックします。
2.外部リンク管理メニューから「申請」ボタンをクリックします。
3.申請フォームの各項目を選択または入力します。
・カテゴリー
どのような目的や機能をもったページなのかを選択します。
・サイト名
申請ページのサイト名を記入します。
・サイト管理者
申請サイトの運営・管理状況に合わせて以下いずれかを選択します。
「自社管理」:サイトの制作・運営が自社の場合に選択します。
「他者管理」:サイトの制作・運営が他者の場合に選択します。
(制作・運営を他者へ依頼・委託している場合も自社を選択します。)
・申請単位
申請方法に合わせて以下いずれかを選択します。
「単一ページ」:申請URLのみリンク可にしたい場合に選択します。
「URL以下」:申請URL以下のページも含めてリンク可にしたい場合に選択します。
(YouTubeは単一ページのみ許可など、単一ページでの申請が基本です。)
・申請URL
申請ページのURLを記入します。
・サンプルURL
申請URLをクリックしてもページが表示できない場合に、ページ内容が確認できるサンプルURLやテストURLを記載します。(「URL以下」申請の場合など)
・ログイン用ID/パスワード等
申請ページや画面遷移の確認にIDやパスワードが必要な場合に記載します。
・サイトの説明、申請理由
「誰に」「何のために」「どこに」設置する外部リンクなのかを説明します。
(YouTubeの商品説明ページを申請したい場合の例)
【STEP3】申請結果の連絡を受け取る
申請フォームを提出後は、一旦楽天による審査と結果の通知を待つ必要があります。
なお審査結果は一般的に、申請後5営業日以内に以下の件名・アドレスでRMS登録アドレス宛にメール通知されます。
メール件名:【楽天市場】外部リンク申請審査結果のお知らせ(店舗URL)
送信元アドレス:support@rakuten.co.jp
また申請結果はRMSの申請履歴ページからも確認できるため、何らかの理由でメールの受信が確認できない場合はRMSを確認しましょう。
楽天の外部リンク申請で知っておくべき注意点
最後に楽天の外部リンク申請で知っておくべき注意点として、以下3点を解説します。
これらを押さえておかないと意図せず規約違反となってしまう可能性もあるため、最後までしっかりと把握しておきましょう。
記載できるURLは楽天指定URLのみ
今まで見てきたように外部リンク申請をおこなって審査に通過すれば外部リンクを記載できるようになりますが、記載可能なURLは楽天指定のもののみである点には注意が必要です。
申請したURLがそのまま記載できるわけではなく、(https://link.rakuten.co.jp/~)で始まる楽天指定のURLしか記載できないことは知っておきましょう。
外部サイトへの誘導も禁止
楽天市場では外部リンクの記載だけでなく、外部サイトへの誘導にあたる行為も禁止されています。
例えば楽天市場のページやメール、同梱物などにQRコードや自社ECサイトの名前を記載した場合、たとえ外部リンク(URL)を記載していなくても「外部サイトへの誘導行為」として違反の対象となるため注意しましょう。
また「Amazonランキング1位獲得」など、実績を示すために他モールの名前を記載することも外部サイトへの誘導とみなされるため注意が必要です。
梱包資材や同梱物へのURL記載も禁止
「外部リンクを記載してはいけない箇所」でも触れたように、外部URLの記載禁止範囲は楽天の各ページだけでなく梱包資材や同梱物にも及びます。
梱包資材や同梱材は店舗ページなどと異なり楽天のチェックなしで送れてしまうため、自社ECサイトのURLやサイト名を記載するなど違反行為をしてしまわないよう注意しましょう。
ただし自社ECサイトのURLを楽天ページのURLやQRコードと併記する場合は違反の対象とならないほか、各運送会社から提供されている梱包資材に各会社のサイト名などが記載されている場合についても違反の対象とはなりません。
商品本体への外部URL記載はOK! |
商品本体への外部URLやQRコード、サイト名などへの記載は、外部リンク違反の対象外となっています。
外部URLなどが記載された商品の画像を商品ページに掲載することも違反対象にはならないため、商品本体へは気にせず外部URLやQRコード、サイト名などを記載しましょう。 |
楽天外部リンク申請:まとめ
今回は楽天市場の外部リンク申請について、記載が禁止されている外部リンクの具体例から外部リンク申請の方法まで解説しました。
外部リンクを活用することで提供できる情報量や集客の幅が広がりますが、申請にあたり守らなければならないルールが複雑であったり基準がわかりづらい点には注意が必要です。
ファイブスプリングスでは実際に外部リンクを申請・活用して店舗運営をおこなってきた実績に基づき、分析~戦略立案~実行まで一貫してサポートするコンサルティングサービスをご提供しています。
「楽天に出店しているが自社ECサイトもアピールしたい」「外部リンク申請を手伝ってほしい」という方は、ぜひ一度お問い合わせページからお気軽にご相談ください。
太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |