2024.05.20
こんにちは、ファイブスプリングスです。
ネットショッピングにおいてメールマガジンは、リピーター獲得や売上アップのための非常に強力なツールです。
とくにYahoo!ショッピングのストアニュースレターは無料で配信できるため必ず活用したいところですが、配信した上でしっかりと開封・アクセス・購買まで繋げるためには効果的に配信する方法を知っている必要があります。
そこで今回はYahoo!ショッピングのストアニュースレターを効果的に配信するポイントについて、「件名」「配信タイミング」「配信対象」「配信内容」の4つに分けて解説します。
メールマガジン施策を後押しするツールについてもあわせて紹介するため、ストアニュースレターを効果的に配信したい方はぜひ最後までご覧ください。
【本記事でわかること】
◎開封率や購買率を高める「件名」や「配信内容」
◎効果的な「配信タイミング」や「配信対象」
◎ストアニュースレター施策に使える分析ツール
目次
ストアニュースレターを効果的に配信する4つのポイント
ストアニュースレターを効果的に配信するためのポイントは、以下の4つです。
【ストアニュースレターを効果的に配信する4つのポイント】 |
〉キャッチーかつ具体的な【件名】をつける |
Yahoo!ショッピングでのメールマガジン配信方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
ストアニュースレターだけでなくシナリオメールの配信方法についても解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。
キャッチーかつ具体的な【件名】をつける
ストアニュースレターを配信する上で、件名は開封してもらえるかどうかを決める第一の要素です。
日々大量に届くメールの中から選んで開封してもらうためには、受信者にとって一目で必要性や興味を感じられるような件名でなければいけません。
実際にYahoo!ショッピングで開封率が高いストアニュースレターには、以下のようにキャッチーで具体的な文言が採用されています。
【開封率が高いストアニュースレターの件名例】 |
・【ポイント○○倍】
・\大特価セール開催中/ ・<○○%OFFクーポン配布中> ・★新作入荷★ ・【○○様限定の特別なご案内】 …など |
上記のような文言はお客様にとってもメリットを感じやすく内容も想像しやすいため、高い開封率につながっています。
また件名の冒頭で【】や\/などの記号を使ってアピールポイントを強調することも効果的です。
ストアニュースレターでは特に最初の14文字が重要といわれているため、割引率やポイント付与率、「セール」や「限定」といった文言などのアピールポイントは必ず冒頭に記載しましょう。
【カウントダウンメールも効果的】
上記のほかに開封率の高い件名例としては、イベントの開催前や終了前に配信する「カウントダウンメール」の件名もあげられます。
「明日は5のつく日」や「終了間近」など件名でイベント情報を伝えることで、限定感を演出しながらお客様の購買意欲を高められます。
顧客層に合わせて【配信タイミング】を調整する
ストアニュースレターの開封率を高めるためには、お客様の購買意欲が高まるタイミングやメールを見やすいタイミングで配信することも重要です。
まず購買意欲が高まるタイミングとしては、以下ようにイベントや長期休暇前に配信することをおすすめします。
【効果的な配信時期】 |
・イベント日、セール日の前日、開始4時間前、終了4時間前 5のつく日、ゾロ目の日、日曜日、ストア主催セールなど ・季節イベントの3週間前~1週間前 ・長期休暇の1週間前 |
ストアニュースレターが見られやすいタイミングとしては、Yahoo!ショッピングでの売上が高まる20時~21時台に配信するか以下を参考に顧客層に合わせた時間帯に配信すると効果的です。
【効果的な配信時間】 |
会社員 | 8,9時台(通勤時)、12時台(昼休み時) |
主婦 | 10時~14時台 |
シニア | 朝、午前中 |
ターゲットに応じて【配信対象】を絞り込む
配信対象を絞った上で対象に合った内容を配信することができれば、ストアニュースレターの開封率をさらに高めることができます。
ストアニュースレターでは性別やお誕生月、LYPプレミアム会員といった「属性情報」のほか、購入回数や購入日、購入商品といった「購入情報」に基づいて配信対象を設定することが可能です。
以下を参考に、自ストアの顧客情報を確認しながらどのような絞り込みができるかを考えてみましょう。
【配信対象の絞り込み例】 |
絞り込み | 配信する内容 |
性別 | バレンタイン特集、ホワイトデー特集など |
お誕生月 | バースデー限定割引クーポンなど |
購入商品 | リピート購入や関連商品のオススメなど |
購入回数 | 初回限定お試しセットのオススメや購入者限定割引クーポンなど |
また既存の顧客層に合わせるだけでなく、「LYPプレミアム会員に絞って優良顧客のリピーター化を狙う」などこれから増やしていきたい顧客層をもとに配信対象を絞ることも有効です。
【件名で限定感を出すことも忘れずに】
配信対象を絞った際は、件名にも限定配信であることをわかりやすく記載しましょう。
件名の冒頭に【初回購入者限定】や【女性限定】などの文言を入れることで、お客様に限定配信であることが伝わり開封率が高くなります。
見やすく興味を引く【配信内容】を考える
ここまで開封率を高めるためのポイントを中心に解説してきましたが、開封だけでなくストアページへのアクセス、商品の購入まで繋げるためには魅力的でわかりやすい配信内容である必要があります。
パッと見てわかりやすく興味を引く配信内容にするためには、以下のポイントを意識しましょう。
【配信内容を作る際のポイント】 |
商品説明は短文でわかりやすく | スマートフォンユーザーの増加に合わせて、商品説明などの文章はできるだけ短く分かりやすく構成しましょう。 |
ロゴやバナーで興味を引く | 文章や商品情報だけでなく、ストアのロゴやバナー、受賞歴のバナーなど視覚的な情報を追加してお客様の興味を引きましょう。 バナーは大きくわかりやすいもので、最新情報や特別情報、トレンド感のある情報などがあればクリック率が高くなります。 |
件名に入れた商品を配置する | 件名に入れた商品は、クリック率が高くなる傾向があります。 商品画像を配置した際はすぐに商品ページに飛べるように、忘れずにリンク設定もおこないましょう。 |
商品レイアウトは1行1アイテム | ストアニュースレターでは1行に最大3アイテムまで商品を配置できますが、3アイテム配置した時より1アイテム配置した時の方がクリック率は高くなります。 |
購入を後押しする特典をつける | クーポンや割引情報など、購入のハードルを下げて転換率を高めましょう。 利用金額条件を設定して客単価を確保したり、利用期限を設定して限定感を演出したりするとより効果的です。 |
【フッターにはカテゴリの記載が有効】
フッターには、テキストリンクで自ストアの商品カテゴリを記載しておくことをおすすめします。
商品カテゴリ一覧を配置しておくことで、メール内に掲載した商品に興味を持ってもらえなかった場合でも自ストアまでアクセスして商品を探してもらえる可能性があるためです。
Yahoo!ショッピングでクーポンを配布する方法については、以下の記事をご確認ください。
ターゲットを絞ったクーポン配布の方法については、STORE’s R∞(ストアーズ・アールエイト)の利用もオススメです。
ストアニュースレター施策の効果を高める3つのツール
ここまでストアニュースレターを効果的に配信するためのポイントについて解説してきましたが、以下のようなツールを使うことでさらに効果的・効率的に施策をおこなうことができます。
【ストアニュースレター施策の効果を高める3つのツール】 |
〉ストアニュースレターレポート |
ストアニュースレターレポート
ストアニュースレター施策をおこなった際は、必ずストアニュースレターレポートを使って効果測定までおこないましょう。
ストアニュースレターレポートではメールマガジンの配信数や開封率、クリック率などを確認できます。
「メール管理名」や「件名」ごとに配信結果を確認できるため、どのような条件で配信するとより高い効果が得られるかを判断するのに役立ちます。
ストアニュースレターの配信後はレポートで結果を確認しつつ、件名や配信タイミングなどを最適化していきましょう。
販売管理の各分析
ストアクリエイターProの販売管理タブ内にあるさまざまな分析からも、効果的なストアニュースレターを作るためのヒントを得られます。
販売管理タブからは、以下3つの分析の利用がオススメです。
【ストアニュースレター作りに有用な分析】 |
・速報 「速報」では直近24時間のアクセス状況や売上傾向を確認できるため、有効な配信タイミングを探りたい場合に有効です。・お客様分析 「お客様分析」では性別や年代、プレミアム会員や新規/リピーターの割合といったお客様の傾向を確認できるため、有効な配信対象を探りたい場合に有効です。・ストアニュースレター分析 「ストアニュースレター分析」では配信数や開封率、クリック率などに加え、売上や注文数、平均購買率や平均客単価まで確認できます。 ストアニュースレターレポートのように「メール管理名」や「件名」での確認はできないものの、全般的な効果測定をおこないたい場合に有効です。 |
STORE’s R∞
STORE’s R∞(ストアーズ・アールエイト)はストアクリエイターProよりも細かい顧客分析やクーポン発行ができるようになるツールで、以下のような特徴を備えています。
【STORE’s R∞の特徴】 |
・目的や対象を選択してクーポンを発行できる 「初回購入者限定」「リピーター限定」「LYPプレミアム限定」など、目的に応じてターゲットを絞ってクーポンを発行できます。 ・購買率の高い日に合わせてクーポンを発行できる ・顧客情報やクーポン施策の効果を細かく測定・分析できる |
このようにSTORE’s R∞を活用することで、効果的な対象に効果的なタイミングでクーポン付きのストアニュースレターを配信できます。
STORE’s R∞については、以下の記事で解説しています。
主にクーポン施策の観点から特徴や設定方法・活用方法(基本~応用)まで詳しく解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。
ストアニュースレターの効果的な配信方法:まとめ
今回はYahoo!ショッピングのストアニュースレターを効果的に配信するポイントについて、「件名」「配信タイミング」「配信対象」「配信内容」の4つに分けて解説しました。
無料で配信できるといってもただ配信するだけでは開封さえしてもらえない可能性が高いため、今回解説したように分析ツールなどを使いながら件名や内容などを最適化していく必要があります。
ファイブスプリングスではYahoo!ショッピングでのメルマガ施策のサポートをはじめ、分析~戦略立案~実行まで一貫してサポートするコンサルティングサービスをご提供しています。
「Yahoo!ショッピングでのメルマガ配信を手伝ってほしい」「効果的にメルマガを配信する方法が知りたい」という方は、ぜひ一度お問い合わせページからお気軽にご相談ください。
太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |