2024.05.08
こんにちは、ファイブスプリングスです。
Yahoo!ショッピングでは「ストアクリエイターPro」または「FTPアプリケーション」を使うことで、商品ページに必要な各画像をアップロードすることができます。
ストアクリエイターPro経由の方法は手軽さにメリットがありますが、より効率的にアップロード作業をおこないたいのであればFTP経由での方法がオススメです。
そこで今回はYahoo!ショッピングで「商品画像」「商品詳細画像」「追加画像」をアップロードする方法について、「ストアクリエイターPro経由」「FTP経由」での手順をいずれも画像付きでわかりやすく解説します。
各アップロード方法の特徴についてもあわせて解説するため、Yahoo!ショッピングの画像アップロード作業を効率化したい方はぜひ最後までご覧ください。
【本記事でわかること】
◎Yahoo!ショッピングで画像を個別にアップロードする方法
◎Yahoo!ショッピングで画像を一括でアップロードする方法
◎Yahoo!ショッピングでFTPを使って画像をアップロードする方法
目次
アップロード方法は「ストアクリエイターPro経由」と「FTP経由」の2種類
Yahoo!ショッピングで画像をアップロードする方法としては、「ストアクリエイターPro経由」と「FTP経由」の2種類があげられます。
Yahoo!ショッピングで取り扱う画像データとしては「商品画像」「商品詳細画像」「追加画像」の3種類がありますが、いずれもこれらの方法でアップロードすることが可能です。
「ストアクリエイターPro経由」と「FTP経由」のアップロード方法には、それぞれ以下のような特徴があります。
ストアクリエイターPro経由での アップロード |
FTP経由での アップロード |
・使い慣れたストアクリエイターProで完結可能
・一括アップロードも可能(25MBまで) |
・より大きなデータの一括アップロードが可能 (50MBまで。追加画像のみ20MBまで)・データ読み込みやページ反映の自動化、予約が可能 (4月5日から反映させたいデータを4月1日にアップロードしておくなど) |
上記の通り、ストアクリエイターPro経由でも一括アップロードを含めて基本的な画像のアップロードは可能です。
FTP経由の場合はFTPアカウントの発行やFTPアプリケーションの設定などが初めに必要なものの、より大きい容量制限や反映の自動化などアップロード作業をより柔軟におこなうことができます。
取り扱う画像数が少なく手軽さを求める場合は「ストアクリエイターPro経由でのアップロード」でも問題ありませんが、取り扱う画像数が多い場合や作業効率を求める場合は「FTP経由でのアップロード」をオススメします。
【FTPアプリケーションとは?】
FTPアプリケーションとは、Yahoo!ショッピングのサーバーと自身のパソコンをネットワークで接続してファイルを送受信できるようにするアプリケーションのことです。
Yahoo!ショッピングで動作が確認されているFTPアプリケーションは以下の3つです。
・FFFTP (Windows)
・WinSCP (Windows)
・lftpP (Linux)
ストアクリエイターPro経由でアップロードする方法
ストアクリエイターPro経由で画像をアップロードする方法としては、「個別でアップロードする」方法と「一括でアップロードする」方法があります。
いずれもアップロード方法に大きな違いはありませんが、一括でアップロードする場合はあらかじめ複数の画像ファイルをZIP形式で圧縮しておく必要がある点には注意が必要です。
具体的なアップロード方法は以下の通りです。
1.ストアクリエイターProの「画像管理」画面にアクセスします。
2.画面左の「フォルダリスト」から画像を追加したいフォルダを選択します。
商品画像・商品詳細画像の場合 | 「ストアトップ」フォルダ以下のフォルダを選択します。 |
追加画像の場合 | 「追加画像」フォルダ以下のフォルダを選択します。 |
3.「追加」ボタンをクリックします。
4.「一括アップロード」または「個別アップロード」にチェックを入れて、「ファイルを選択」ボタンをクリックします。
5.アップロードしたい「ZIPファイル」または「画像ファイル」を選択して、「アップロード」ボタンをクリックします。
6.「画像追加確認」パネルに「ファイル件数」と「エラー件数」が表示されるため、問題なければ「追加」ボタンをクリックしてアップロードを完了します。
FTP経由でアップロードする方法
FTP経由で画像をアップロードする場合、以下の手順が必要です。
【FTP経由でアップロードする方法】 |
〉【STEP1】FTPアカウントを発行する |
【STEP1】FTPアカウントを発行する
FTP経由でアップロードする場合、まずは以下の手順でFTPアカウントの発行申請をおこなう必要があります。
1.ストアクリエイターProの「FTP設定」画面にアクセスします。
2.FTPアカウント発行画面が表示されたら、「パスワード入力」欄と「パスワード(再入力)」欄に任意のパスワードを入力します。
・FTPアカウントは「store-(ストアアカウント名)」であらかじめ設定されます。
3.最後に「登録」ボタンをクリックするとFTPアカウントの発行申請が完了します。
(FTPアカウントは発行申請後、通常数分で利用できるようになります。)
【STEP2】アップロードデータを用意する
FTPアカウントの発行が完了したら、一旦アップロードしたい画像データをまとめてZIP形式で圧縮します。
ZIP圧縮する際は以下のようにファイルの名前・容量の制限に気を付けましょう。
【商品画像・商品詳細画像】
ファイル名:img.zip
ファイル容量:50MB以下
【追加画像】
ファイル名:lib_img.zip
ファイル容量:20MB以下
なお各データの反映予約日時を指定したい場合は、「imgYYYYMMDDhhmmss.zip」や「lib_imgYYYYMMDDhhmmss.zip」のようにファイル名に日時を加えます。
(YYYY=年、MM=月、DD=日、hh=時、mm=分、ss=秒)
【例】
・2024年4月1日午前10時ちょうどに商品画像データを反映したい場合:img20240401100000.zip
・2024年10月15日午後8時30分に追加画像データを反映したい場合:lib_img20241015203000.zip
【STEP3】アップロードステータスを設定する
FTP経由でのアップロードの場合、冒頭お話したようにデータ読み込みやページ反映の自動化、予約が可能です。
実際に画像をアップロードする前に、以下の手順でアップロード後の処理についての設定をおこないましょう。
1.ストアクリエイターProの「ストアエディタ基本設定」画面にアクセスします。
2.FTP環境設定の「FTPアップロード時のデフォルト反映ステータス」で、「未予約」または「自動更新」にチェックを入れます。
データチェック | データ読み込み・ページ反映 | |
未予約 | アップロード直後 | × (手動で反映予約が必要) |
自動更新 (ファイル名の日時指定ナシ) |
アップロード直後 | データチェック完了から30分後 |
自動更新 (ファイル名の日時指定アリ) |
アップロード直後 | ファイル名で指定した日時 |
【未予約】
アップロード後はデータチェックがおこなわれますが、自動でのストアエディタへのデータ読み込みやページへの反映はおこなわれません。
データの読み込みとページへの反映をおこなう際は、FTPデータチェック履歴から「未予約」状態として掲載されているデータにチェックを付けて反映予約をおこなう必要があります。
【自動更新(ファイル名の日時指定ナシ)】
アップロード後はデータチェックがおこなわれ、データチェック完了から30分後にストアエディタへのデータ読み込みとページへの反映が自動的におこなわれます。
【自動更新(ファイル名の日時指定アリ)】
アップロード後はデータチェックがおこなわれ、ファイル名で指定した時刻をもとにストアエディタへのデータ読み込みとページへの反映が自動的におこなわれます。
(データチェック完了時に指定時刻が過ぎている場合は、5分後に自動予約がおこなわれます。)
3.最後に「更新」ボタンをクリックするとアップロードステータスの設定が完了します。
【STEP4】FTP接続してデータをアップロードする
最後に以下の手順でFTPアプリケーションを使って画像データをアップロードします。
(※本記事では「WinSCP」を使った方法を記載していますが、FTPアプリケーションによって手順が若干異なります。)
1.ログイン画面で以下を参考に「セッション」内の項目を入力し、「ログイン」ボタンをクリックします。
ホスト名 | ツールマニュアルの「FTPでファイルをアップロードする」ページからご確認ください。 (閲覧にはストアクリエイターProへのログインが必要です。閲覧の際はログイン後に上記テキストリンクをクリックしてください。) |
ポート番号 | |
ユーザー名 | 【STEP1】で設定したユーザー名とパスワードを入力します。 |
パスワード |
※起動後にログイン画面が表示されない場合は、「タブ」内にある「新しいタブ」をクリックしてください。
2.「暗号化」設定がある場合は、以下を参考に設定します。
(必須ではありませんが、セキュリティ強化のため推奨されています。)
暗号化なしで接続を許可 | 許可しない |
FTPS(Explicit)で接続 | 接続する |
FTPS(Implicit)で接続 | 接続しない |
3.【STEP2】で用意したデータをFTPアプリケーションからアップロードしたら完了です。
(アップロード後の処理は【STEP3】の設定に基づいておこなわれます。)
Yahoo!ショッピングで画像をアップロードする際のよくある質問
最後にYahoo!ショッピングで画像をアップロードする際のよくある質問として、以下の3つにお答えします。
【Yahoo!ショッピングで画像をアップロードする際のよくある質問】 |
〉画像データの仕様には制限がある? |
画像データの仕様には制限がある?
Yahoo!ショッピングでアップロードできる各画像には、以下のようなデータ仕様上の制限があります。
ファイル形式 | GIF(.gif)、JPEG(.jpg/.jpe/.jpeg)、PNG(.png)形式のみ |
ファイル容量 | 2MB以下 |
画像サイズ | 縦3024ピクセル × 横4032ピクセル以内 |
カラーモード | RGB |
ファイル名 | 【商品画像】 商品コード.拡張子 例)test-001.jpg【商品詳細画像】 商品コード_1~20までの数字.拡張子 例)test-001_1.jpg 【追加画像】 |
上記の制限を逸脱してしまった場合、アップロード時にエラーが表示されてしまったり仕様に沿うように勝手に画像が編集されてしまったりするため注意が必要です。
Yahoo!ショッピングで意図した通りに画像を利用したい場合は、上記の仕様上の制限を守るようにしましょう。
商品画像については、上記のほかにもさまざまなルールが設けられています。
Yahoo!ショッピングの商品画像ルールについては、ガイドラインの内容をわかりやすくまとめた以下の記事をあわせてご覧ください。
エラーコードが表示された場合の対処法は?
画像アップロード時のよくあるエラーとしては、主に以下の3つがあげられます。
エラーコード | 内容と対処法 |
E-002-1001 | 「商品画像」または「商品詳細画像」のファイル名が正しくない場合に表示されるエラーです。 「画像データの仕様には制限がある?」の仕様制限を確認の上、ファイル名を変更して再度アップロードしましょう。 |
E-002-1007 | 「追加画像」のファイル名が正しくない場合に表示されるエラーです。 「画像データの仕様には制限がある?」の仕様制限を確認の上、ファイル名を変更して再度アップロードしましょう。 |
E-002-1005 | ZIPファイル内にフォルダが存在する場合に表示されるエラーです。 ZIPファイル内を画像ファイルのみにしてから再度アップロードしましょう。 |
アップロードした画像が見当たらない場合の対処法は?
「商品画像」と「商品詳細画像」は、ファイル名に商品コードを組み込むことで商品ページとの紐づけをおこなう仕組みとなっています。
このためファイル名に正しく商品コードが含まれていなかったり紐づける商品ページを作成していなかったりすると、アップロードした画像はどの商品にも関連付けられていない「浮き画像」となってしまいます。
浮き画像は画像管理画面に表示されず90日後にシステムによって自動削除されてしまうため、なるべく早く以下いずれかの対処をおこないましょう。
【浮き画像になってしまった場合の対処法】 |
【紐づけたい商品ページが作成済みの場合】 ・正しい商品コードを含む画像ファイルを再アップロードする ・商品ページの編集画面から商品コードを画像ファイル名と一致させる【紐づけたい商品ページが未作成の場合】 ・画像ファイル名と一致する商品コードを持つページを作成する |
Yahoo!ショッピングの商品画像登録ガイドライン:まとめ
今回はYahoo!ショッピングで画像をアップロードする方法について、「ストアクリエイターPro経由」「FTP経由」での手順をいずれも画像付きでわかりやすくわかりやすく解説しました。
効率化を目指すのであればやはりFTP経由でのアップロードがオススメですが、FTPアカウントの発行やFTPアプリケーションの設定など少しハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
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太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |