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【アイテムマッチ攻略】効果測定の方法と最適化のポイントを解説!

2024.03.21

こんにちは、ファイブスプリングスです。

 

商品に広告費を設定することで検索結果ページ最上部などの専用枠に商品を表示できる、Yahoo!ショッピングの「アイテムマッチ」広告。
効果的に運用するためには効果測定と入札設定の調整が必要ですが、実は集客効果や売上を最大限高めるためには入札単価や広告予算を調整するだけでは不十分だということをご存じでしょうか。

そこで今回はYahoo!ショッピングのアイテムマッチについて、具体的な効果測定の方法や最適化のポイントを解説します。
効果測定をおこなう上でのオススメのタイミングや方法についてもあわせて解説するため、アイテムマッチをより効果的に運用したい方はぜひ最後までご覧ください。

【本記事でわかること】

◎アイテムマッチの効果測定方法

◎アイテムマッチの効果測定で見るべき内容

◎アイテムマッチを効果的に運用するための改善ポイント

 

 

アイテムマッチ配信結果の見方

アイテムマッチ配信結果の見方

アイテムマッチの配信結果は、アイテムマッチ管理画面の「ホーム画面」および「実績・明細」タブから確認できます。

アイテムマッチでは以下5種類のレポートが用意されており、それぞれ別の観点から配信結果を確認することが可能です。
配信結果をしっかりと分析するためには、タイミングや用途に応じて上手く使い分けましょう。
なお基本的な使い方としては、実績・月別・日別・カテゴリ別レポートで配信実績の全体像を把握し、商品別レポートで詳細を把握することをオススメします。

【アイテムマッチレポートの種類】
実績レポート

月別レポート

日別レポート

カテゴリ別レポート

商品別レポート

 

実績レポート

実績レポートでは、「直近3日間の実績」「直近3ヶ月間の実績」「直近7日間のクリック数・売上金額推移」を確認できます。

日次、月次での配信実績の全体像を把握するほか、曜日ごとの配信結果の違いを把握する際にも有効です。

 

月別レポート

月別レポートでは、月ごとの配信実績を細かく確認できます。

効果測定の際に最も基本となるレポートで、各実績値の目標達成率を確認しながら予算の見直しなど改善策を検討する際に使用します。

また前月や昨年同月と比較して、広告効果が伸びているかを確認する際にも有効です。

 

日別レポート

日別レポートでは、日ごとの配信実績を細かく確認できます。

イベント日に合わせた日次予算の増加など、何か施策をおこなった際に効果を確認するために使用します。

 

カテゴリ別レポート

カテゴリ別レポートでは、カテゴリごとに配信実績を細かく確認できます。

アイテムマッチが上手く機能しているカテゴリとそうでないカテゴリを洗い出せるため、注力すべきカテゴリを把握する際に有効です。

 

商品別レポート

(上画面からクリックしてCSVをダウンロードすると、以下のように内容を確認できます。)

商品別レポートでは、月別・日別でCSVをダウンロードすることで商品ごとに配信実績を細かく確認できます。

アイテムマッチが上手く機能している商品とそうでない商品を洗い出せるため、注力すべき商品やテコ入れが必要な商品を把握する際に有効です。

 

アイテムマッチレポートで注目すべき5つの項目

アイテムマッチレポートで注目すべき5つの項目

アイテムマッチの各レポートではさまざまな項目を確認できますが、効果測定の際は特に以下5つの項目に注目しましょう。

【アイテムマッチ配信結果の見方】
表示回数

クリック数

CVR(購買率)

ROAS(広告効果)

売上金額

 

表示回数

表示回数は、入札設定した商品がアイテムマッチの専用枠に何回表示されたのか示す項目です。

アイテムマッチは入札単価に応じて専用枠に商品が掲載されるかどうかが決まる仕組みのため、表示回数を確認することで入札単価設定が適切かどうかを判断できます

アイテムマッチで売上を上げるためにはまず商品の露出を増やすことが大前提となるため、十分な表示回数が稼げているかは必ずチェックしましょう。

 

クリック数

クリック数は、アイテムマッチ専用枠に掲載された商品が実際に何回クリックされたのかを示す項目です。

表示回数が多くとも興味を持ってもらえなければクリックにはつながらないため、クリック数を確認することでお客様にとって商品を魅力的に提示できているかを判断できます

クリック数はアイテムマッチでどれだけ集客できているかを示す重要な指標となるため、商品別レポートも活用しながら詳しくチェックしましょう。

なお目標となるクリック数は、「目標売上」「購買率」「客単価」がわかっていれば以下の方法で計算できます。
効果測定をおこなう際は、あらかじめ目標値を設定して達成率を確認することをオススメします。

目標クリック数 = 目標売上 ÷(購買率 × 客単価)

例)目標売上が10万円、購買率2%、客単価5,000円の場合

目標クリック数 = 10万円 ÷(2% × 5,000円)= 1,000

 

CVR(購買率)

CVR(購買率)は、アイテムマッチ経由で商品ページを訪問したお客様が実際に購入まで至った割合を示す項目です。

アイテムマッチ経由での訪問があっても購買に至らなければ売上は上がらないため、CVRを確認することで商品ページの情報や販売価格が適切かどうかを判断できます

クリック数と並んで売上を上げる要素としてチェックが必要なことはもちろん、商品別レポートやカテゴリ別レポートを活用して売れやすい商品やカテゴリを把握する際にも役立ちます。

 

ROAS(広告効果)

ROAS(広告効果)は、アイテムマッチにかけた広告費に対してどれだけの売上が発生したかを示す項目です。

ROASは「広告経由の売上」「広告費用」がわかっていれば以下の方法で計算でき、アイテムマッチをどれだけ効率的に運用できているかを判断できます。
(数値が高いほど費用対効果が高い。)

ROAS = 広告経由の売上 ÷ 広告費用 × 100%

例)広告経由の売上15万円、 広告費用5万円の場合

ROAS = 15万円 ÷ 5万円 × 100% = 300%

 

なお目標となるROASは、粗利率に応じて粗利が広告費用を超えるように設定する必要があります。
例えば先ほどの「広告経由の売上15万円、 広告費用5万円でROAS300%」の場合でも、粗利率によって利益が出るかどうかが変わってくるためです。

【粗利率50%の場合】
粗利額 = 売上 × 粗利率 = 15万円 × 50% = 75,000円
利益 = 粗利額 - 広告費用 = 75,000万円 - 5万円 = 25,000円【粗利率20%の場合】
粗利額 = 売上 × 粗利率 = 15万円 × 20% = 3万円
利益 = 粗利額 - 広告費用 = 3万円 - 5万円 = -2万円

 

またROASは粗利率だけでなく、購買率や客単価によっても変動します。
購買率や客単価が高ければ、より少ないクリック数=広告費用で広告経由での売上を上げられるためです。

ROASについては「何%であれば利益が出るのか」を常に意識しながら、商品別レポートなどを活用して細かくチェックしましょう。

 

売上金額

売上金額は、アイテムマッチでどれだけの売上が発生したかを示す項目です。

売上金額は「クリック数 × CVR」で算出され、アイテムマッチがどれだけ売上アップに貢献しているかを確認できます。

あらかじめ設定しておいた目標売上と比較しながら、達成できているかを定期的にチェックしましょう。

 

【ケース別】アイテムマッチ配信後の最適化ポイント

【ケース別】アイテムマッチ配信後の最適化ポイント

アイテムマッチレポートの見方について把握したところで、ここからは各項目の結果が良くなかった場合の改善方法について以下4つのケース別に解説します。

【ケース別】アイテムマッチ配信後の最適化ポイント
表示回数が少ない場合

クリック数が少ない場合

CVR(購買率)が低い場合

ROAS(広告効果)が低い場合

 

表示回数が少ない場合

アイテムマッチの表示回数が少ない場合は、以下の対処法が有効です。

【表示回数が少ない場合の対処法】
・入札単価を上げる

・入札商品数を増やす

・予算上限を上げる

 

表示回数を増やすための最も効果的な対処法は、やはり入札単価をあげて掲載位置を高くすることです。
アイテムマッチの管理画面で入札順位を確認しながら、掲載が狙えるまで入札単価を上げましょう。
とにかく専用枠への掲載を狙う場合は20位以内になるように、上位に掲載したい場合は8位以内に設定することをオススメします。

 

ただし入札順位が確保できているにもかかわらず全体での表示回数が少ない場合は、入札商品数を増やして集客経路を増やすことも検討しましょう。
入札商品数を増やす際は、基本的に購買率の高い売れ筋商品から追加することをおすすめします。
予算に余裕がある(月次予算5万円以上かけられる)場合は、「全品指定価格入札」で全商品を広くアピールすることも有効です。

 

また表示回数の全体量を増やす方法としては、予算上限を上げて広告配信量自体を上げる方法も効果的です。
アイテムマッチは期間内で予算を使い切るように広告表示頻度を調整する仕組みのため、予算上限を上げることで配信量が増えて商品が表示される機会が多くなります。

 

クリック数が少ない場合

アイテムマッチのクリック数が少ない場合は、以下の対処法が有効です。

【クリック数が少ない場合の対処法】
・売れ筋商品を掲載する

・入札単価を上げる

・商品名や商品画像を見直す

 

アイテムマッチレポートで注目すべき5つの項目」でもお話した通り、クリック数を稼ぐためには専用枠に表示された上でお客様に興味を持ってもらう必要があります。

商品に興味を持ってもらうための方法としては、すでに実績のある売れ筋商品を掲載する方法が有効です。
ストアクリエイターProの商品別レポートから購買率と売上金額が高い商品を選び、アイテムマッチに追加しましょう。

ストアクリエイターProトップ>販売管理>商品分析>月次
(「平均購買率」を降順で並べ替えすると、購買率の高いものから並びます。)

 

また表示回数の時と同様、入札単価を上げてより良い位置での商品掲載を狙うことも有効です。
通常の検索結果順位と同じように広告枠もなるべく1ページ目に掲載される方が有利なため、入札順位を確認しながら8位以内になるように入札単価を調整しましょう。

 

アイテムマッチの入札設定以外で改善を図るのであれば、お客様のニーズに合うように商品名を見直すことや、より魅力的に映るように商品画像を見直すことも検討しましょう。
商品名については関連キーワードを盛り込み、商品画像については商品の魅力や特典を伝えられるものを作成すると効果的です。

 

CVR(購買率)が低い場合

CVRが低い場合は、以下の対処法が有効です。

【CVRが低い場合の対処法】
・商品ページを見直す

・商品価格を見直す

・クーポンを発行する

 

CVRを確保するためには、お客様に商品ページに訪問してもらった上でさらに「この商品を買いたい!」と思ってもらう必要があります。
CVRが低いということは、「興味はあるけど買うほどではない」または「興味はあるけど何かしらのネックがある」ということです。

「買うほどではない」場合は十分に商品の魅力が伝わっていないことが考えられるため、お客様が求める情報量になっているか商品ページを見直す必要があります。
商品情報を詳しく掲載して安心感を与えたり、商品の使用イメージが伝わるように画像を増やしたりしましょう。

「何かしらのネックがある」場合の原因はさまざまですが、コスト的なメリットは購入につながる大きな後押しとなります。
お客様にコスト的な負担を感じさせないために、商品価格を他店舗と比較して見直したりクーポンを発行して買いたくなる環境を整えたりしましょう。

 

ROAS(広告効果)が低い場合

ROASが低い場合は、以下の対処法が有効です。

【ROASが低い場合の対処法】
・CVRに応じて入札単価を調整する

・CVRや客単価アップを狙う

 

ROASが低くなる原因は、計算式をもとに考えると「広告経由での売上が低すぎる」か「広告費用が高すぎる」かのいずれかです。
このためCVRが低い商品については入札単価を低く設定し、CVRが高い商品については入札単価を高く設定しましょう。
CVRが高い商品の表示回数を増やすことで、効率よく広告経由での売上を上げられる可能性があります。

また「アイテムマッチレポートで注目すべき5つの項目」でもお話した通り、CVRや客単価を改善するとROASも改善します
CVRの改善方法については先ほど解説した内容をご確認いただくとして、客単価については商品ページを見直したりクーポンを発行してまとめ買いを促すことで改善できる可能性があります。

 

効果測定をおこなうべきタイミング

効果測定をおこなうべきタイミング

アイテムマッチの効果測定は、以下のタイミングでおこなうことをオススメします。

【効果測定をおこなうべきタイミング】
【定期振り返り】
月次、週次など

【モールイベント時】
5のつく日、日曜日など

【季節イベント時】
年末年始、バレンタイン、母の日、父の日、クリスマスなど

【施策の実施後】
入札価格の変更後、日次予算の引き上げ後、クーポン配布後など

 

最も基本的な効果測定のタイミングは、月次や週次などの定期振り返りです。
アイテムマッチレポートで注目すべき5つの項目」で取り上げた項目の目標値を定めておき、達成率を確認しながら改善点を見つけましょう。

またモールイベント時や季節イベント時など、もともと集客率や売上が上がりやすいタイミングでも効果測定をおこなうことをオススメします。
イベント時は他ストアも入札単価を上げるなど力を入れてくる可能性があるため、どの程度対策が必要なのかを判断できます。

アイテムマッチの効果を高めるための施策をおこなった後も、忘れず効果測定をおこないましょう。
しっかりと数値に基づいて効果を確認することで、個別の施策が有効だったかどうかを判断できるだけでなく複数の施策の効果を比較することもできます。

 

アイテムマッチの最適化にはCSV一括管理がオススメ

アイテムマッチの最適化にはCSV一括管理がオススメ

ここまでアイテムマッチの最適化ポイントを解説してきましたが、アイテムマッチの商品管理はCSVを使って一括でおこなうことをオススメします。

CSVを使えば入札商品の選定から追加・変更・削除まで一括で効率よくおこなうことが可能です。

CSVの追加での手続きや料金なく利用できるため、時間的なコストを抑えるためにも積極的に利用を検討しましょう。

なおアイテムマッチのCSV利用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

アイテムマッチ効果測定の方法と最適化のポイント:まとめ

今回はYahoo!ショッピングのアイテムマッチについて、具体的な効果測定の方法や最適化のポイントをはじめ、効果測定をおこなう上でのオススメのタイミングや方法まで解説しました。

アイテムマッチで高い集客効果や売上アップ効果を得るためには、ただ漠然と運用するのではなく定期的な効果測定と配信結果に応じた改善が必要です。

ファイブスプリングスではアイテムマッチなどの広告運用に関するアドバイスをはじめ、分析~戦略立案~実行まで一貫してサポートするコンサルティングサービスをご提供しています。

「アイテムマッチ運用に関するアドバイスが欲しい」「最適な入札設定を一緒に考えて欲しい」という方は、ぜひ一度お問い合わせページからお気軽にご相談ください。

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