2023.09.25
こんにちは、ファイブスプリングスです。
楽天で食品を販売している店舗経営者の皆さん、「商品ページでイマイチ商品の魅力を伝えられない…」とお悩みではありませんか?
食品の商品ページを作る際はただ商品情報を掲載するだけでなく、文章や写真を使って「美味しそう!食べてみたい!」という感情を引き出す必要があります。
そこで今回は楽天での食品の商品ページの作り方として、食品の魅力を伝えるために掲載すべき内容や効果的な伝え方を解説します。
キャッチコピーや商品画像を作る際に使える具体的なテクニックも含めて解説するため、魅力を伝えられる『売れる』食品商品ページを作りたい方はぜひ最後までご覧ください。
【本記事でわかること】
◎食品の商品ページに掲載すべき内容
◎食品の魅力を伝える文章作成・写真撮影テクニック
◎食品を美味しく見せる表現の具体例
目次
商品ページでは「FAB」を伝えることが重要
まずは商品ページ制作の基本として、商品ページでは商品の「FAB」を伝えることを意識しましょう。
「FAB(エフ・エー・ビー)」とは「Feature」「Advantage」「Benefit」の3つの頭文字をとった言葉で、食品の商品ページにおいてはそれぞれ以下のような要素を指します。
【Feature:特徴】
・商品の特徴(内容量や産地など)
・配送方法や梱包イメージ
・セット内容の紹介
【Advantage:利点】
・本業アピール(実店舗や工場の写真)
・他店に負けないこだわり
・メディア紹介やランキング実績
【Benefit:購入後の価値や体験】
・おすすめの食べ方や盛り付けの紹介
・購買をそそるキャッチコピー
・お客様の声やレビューの紹介
食品の商品ページを制作する際は、これらの要素を出来るだけページ内に盛り込むことが重要です。
商品のFABを書き出してみるなどして、まずは「商品ページで伝えるべき内容」を把握しましょう。
FABについてより詳しく知りたい方は、楽天で売れる商品ページの作り方についてまとめた以下の記事をご覧ください。
FABのより詳しい解説のほかに、売れる商品ページを制作するための具体的な手順や注意点についてもまとめています。
食品ページでは「シズル感」の演出がカギ
食品の商品ページを制作する際は、商品のFABを「シズル感」を演出しながら伝える必要があります。
シズル感とは「肉汁あふれるステーキ」や「みずみずしい野菜」の写真を見た時に感じるような、「食欲や購買意欲を刺激する感覚」のことです。
例えば冷凍ピザの購入を検討している場合、左の画像よりも右の画像の方が「美味しそう!買ってみたい!」と感じる方が多いのではないでしょうか。
右の画像は「生地の柔らかさ」や「食べる時のイメージ」といったFABを、見事にシズル感を演出しながら伝えています。
食品ページの場合はただFABを伝えるのではなく、シズル感を演出することで初めて「美味しそう!買ってみたい!」と思わせることができます。
シズル感を演出する方法としては、以下のように写真をはじめとしてさまざまな方法があります。
(具体的な演出方法については、後ほど「売れる食品商品ページを作る5つのテクニック」で詳しく解説します。)
【写真で演出する】
「湯気が立つ鍋」「チーズが伸びるピザ」「水のしたたるフルーツ」など
【言葉で演出する】
「うま味のある」「ジューシー」「とろ~り」「ふわふわ」「焼きたて」など
【デザインで演出する】
表現に合わせて文字の色や大きさ、フォントを使い分けるなど
ネットショップでは商品を手に取ってもらったり試食してもらったりすることはできないため、言葉や写真といった限られた情報で最大限商品の魅力を伝えることが重要です。
「どのように表現すれば美味しそうに伝わるのか」を十分に検討しながら、写真撮影やキャッチコピーの作成、商品画像制作をおこないましょう。
売れる食品商品ページを作る6つのテクニック
食品の商品ページ作りに欠かせない2つの要素「FAB」と「シズル感」を押さえたところで、ここからは「売れる」食品商品ページを作るための具体的なテクニックについて解説します。
食品の商品ページを作る際は、以下6つのテクニックを駆使しましょう。
【売れる食品商品ページを作る6つのテクニック】
小道具を使ってシズル感のある写真を撮影する
食品ページで最も重要といっても過言ではないシズル感のある写真ですが、ちょっとした小道具を使うことで写真のシズル感を演出しやすくなります。
以下の例を参考に、商品の魅力を伝えられる演出や撮影方法がないか今一度検討してみましょう。
演出したい内容 | 小道具を使った撮影方法 |
鍋やステーキの温かさ | ドライアイスやスチーマーで湯気を作る |
野菜やフルーツのフレッシュさ | 霧吹きで水滴を作る |
アイスやゼリーの冷たさ | ガラスの食器に入れる |
そうめんのつるつる感 | 筆で表面に水を塗る |
野菜やフルーツのとれたて感 | ざるに入れる |
【シズル感のある写真撮影には「ライティング」も重要!】
写真撮影の際は小道具やセットも大事ですが、明るさや光の当て方、彩度といったライティングも重要です。
・光を強めに当てて食材の照りを強調する
・半逆光で食材の立体感を際立たせる
など、食品を美味しく見せるライティングについても研究してみましょう。
写真のシズル感は構図や編集でも演出する
写真のシズル感は、撮影時の構図や撮影後の編集でも演出することができます。
以下の例を参考に、構図や編集も工夫できないか検討してみましょう。
シズル感を演出する構図や編集の例 | ||||
【「寄りの写真」をうまく使う】 引きの構図よりも素材感や臨場感を強く伝え、より美味しそうに見せる効果があります。 【食器を使って「食べる動作」を取り入れる】
【温かい食品は色調を「暖色」に寄せる】
|
シズルワードを使って商品の魅力を伝える
言葉を使って商品の魅力を伝える際は、「シズルワード」を使うと効果的です。
シズルワードとは味や匂い、食感、素材や製法を感じられるようなワードやフレーズのことで、以下のような言葉があげられます。
商品説明文や商品画像に記載するキャッチコピーを考える際は、これらのシズルワードを取り入れてみましょう。
【味や匂い】 を感じられるシズルワードの例 |
【食感】 を感じられるシズルワードの例 |
【素材や製法】 を感じられるシズルワードの例 |
・うま味のある ・コクのある ・やみつきになる ・味わい深い ・濃厚な ・クセになる ・まろやかな |
・ジューシー ・もちもち ・とろける ・ほくほく ・サクサク ・こんがり ・ふわふわ |
・贅沢な ・本格的 ・こだわりの ・新鮮な ・焼きたての ・とれたての ・絶品の |
見やすく表現に合ったフォントを使用する
食品の写真に文字を入れる際は、表現に合わせて文字のフォントや大きさ、色などを変えることが重要です。
ただし様々な字体が混在していると逆に読みづらくなってしまうため、フォントは2種類程度に抑えることをおすすめします。
まずは読みやすさを意識して基本は「ゴシック体」を使用し、以下の例を参考にワンポイントで強調したい表現のフォントを変えてみると良いでしょう。
強調したい表現 | フォントの種類 |
軽やかさ (ふわっ) |
ひな明朝 |
硬い食感 (ザクザク) |
レゲエ One |
高級感 (国産黒毛和牛) |
平成明朝 Std |
和風 (宇治抹茶) |
佑字 肅 |
※上記はいずれも執筆時点で商用利用可(無料)のフォントを例示していますが、価格やライセンスはフォントごとに異なります。
使用の際は各フォントのライセンスをご確認の上、商品ページの画像に使用できるか個別にご確認ください。
実際に画像に文字を入れる際は、以下のように色や影をつけるとよりシズル感を演出できます。
【サムネイルは文字占有率に注意!】
サムネイル(第一画像)への文字入れについては、文字占有率を20%以内とすることが商品画像登録ガイドラインで定められています。
ガイドラインに対応した商品画像・サムネイルの作り方について詳しく知りたい方は、以下の記事をあわせてご確認ください。
調理例を紹介してベネフィットを強調する
商品ページでは食品そのものの写真だけでなく、なるべく調理方法や調理例も紹介しましょう。
調理方法を掲載することで調理の手軽さをアピールできるほか、様々な料理の写真を掲載することで食欲や購買意欲を刺激できます。
調理方法はイラストなどを用いてわかりやすく掲載し、調理例はシズル感のある写真を掲載すると効果的です。
レビューを紹介して購入を後押しする
ある程度実績のある食品を販売する場合は、レビュー・お客様の声も掲載しましょう。
実際に購入したユーザーの声を掲載することで、商品の信頼性を高めて購買意欲に繋げることができます。
なおレビューを紹介する際は、レビューのキャプチャ画像を載せつつポイントとなる箇所をハイライトしたり抜粋したりすると効果的です。
キャプチャ画像を載せることで信頼性を確保しつつ、ハイライトや抜粋によって見やすく情報を伝えられます。
シズル感が伝わる表現の例
ここからは実際にシズル感が伝わる表現の例を見ていきましょう。
今回は食品ページを作る際の参考例として、以下の5つをご紹介します。
ジュージュー焼けるステーキ
ステーキ肉などを販売する際は、上の画像のようにあふれる肉汁や香り立つ湯気が見られる写真を掲載すると良いでしょう。
文字での表現については、「ジュージュー」や「肉汁たっぷり」といったシズルワードが効果的です。
グツグツ煮え立つ鍋
鍋やスープを販売する際は、上の画像のように煮え立つ湯気やつゆが見られる写真を掲載すると良いでしょう。
文字での表現については、「グツグツ」や「こだわりのスープ」といったシズルワードが効果的です。
とろ~りチーズのピザ
ピザを販売する際は、上の画像のようにチーズの伸びや生地の食感が見られる写真を掲載すると良いでしょう。
文字での表現については、「とろ~り」や「もっちり」「サクサク」といったシズルワードが効果的です。
ひんやりアイスクリーム
アイスクリームなど冷たい食べ物を販売する際は、上の画像のように冷たさや食感が見られる写真を掲載すると良いでしょう。
文字での表現については、「ひんやり」や「なめらか」といったシズルワードが効果的です。
フレッシュあふれるジュース
野菜やフルーツのジュースを販売する際は、上の画像のように素材となっているフルーツや注がれて波立つ様子が見られる写真を掲載すると良いでしょう。
文字での表現については、「フレッシュ」や「丸ごと」といったシズルワードが効果的です。
美味しそうな商品ページを作る2つのアプローチ
最後に美味しそうな商品ページを作る方法として、以下2つのアプローチをご紹介します。
ランキングの上位商品を参考にする
自力で商品ページを作る場合は、ランキングの上位商品がどのような商品画像を使っているのか参考にすると良いでしょう。
楽天のランキング検索を使って同じ食材で売れている商品を探し、どのような表現(写真・フレーズ・フォント)を使っているかを調査します。
自商品の商品ページと比べて足りない部分を探し、真似できる箇所があれば積極的に取り入れてみましょう。
ECコンサルティング会社に制作を依頼する
写真や文章でシズル感を表現するためにはある程度の知識や技術が必要なため、ECコンサルティング会社などに商品ページの制作を依頼することも有効な手段の1つです。
特に楽天のページ制作に慣れた会社へ依頼すれば、『楽天で売れるためのノウハウ』に基づいて商品ページを制作してもらうことができます。
また依頼先や予算にもよりますが、写真撮影まで依頼すると商品ページのクオリティが格段に上がるでしょう。
食品の商品ページ制作もファイブスプリングスにおまかせ! |
ファイブスプリングスではコンサルティングサービスのほかに、ページの制作や改修サービスもご提供しています。 多くの食品ジャンル店舗様をサポートしてきた実績をもとに、商品ページや商品画像の制作をおこないます。 ファイブスプリングスのサイト制作サービスについては、以下のページをご確認ください。 |
食品商品ページの作り方:まとめ
今回は楽天で食品の商品ページを作る際に知っておくべきポイントと効果的なテクニック、食品を美味しく見せる表現例を解説しました。
商品のFABを把握した上でシズル感を演出できれば商品ページを通して食品の魅力を十分に伝えられますが、シズル感のある写真や文章を作るためにはある程度の知識や技術が必要です。
ファイブスプリングスでは食品ジャンルのページ制作代行をはじめ、分析~戦略立案~実行まで一貫してサポートするコンサルティングサービスをご提供しています。
「食品の魅力が伝わる商品ページを作りたい」「店舗ページや商品ページの制作を依頼したい」という方は、ぜひ一度お問い合わせページからお気軽にご相談ください。
太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |