2023.02.02
こんにちは、ファイブスプリングスです。
楽天市場での店舗運営を成功させるためには、データ分析に基づいて現状把握や戦略立案をおこなうことが非常に重要です。
しかし特に出店直後など、「何をどう分析すれば良いのかわからない…」という方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は楽天データ分析の入門編として、データ分析でチェックすべき内容やデータ分析のタイミングについて解説します。
RMSを使った具体的なデータ分析の方法やポイントまで解説するため、これからデータ分析を始めてより効果的な店舗運営をおこないたい方はぜひ最後までご覧ください。
【本記事でわかること】
◎データ分析でチェックすべき内容
◎データ分析をおこなうべきタイミング
◎RMSを使った具体的なデータ分析の方法
目次
楽天のデータ分析で知っておくべき3つのポイント
楽天ではRMSを用いることで、売上やアクセス人数といった基本のデータから広告効果まで店舗運営に必要なさまざまなデータを確認できます。
ただしすべてのデータを確認することはリソースの観点からも難しく効率的でないため、効果的にデータ分析をおこなうためには分析のポイントを押さえる必要があります。
各データの詳細な分析方法について見る前に、まず「何を・どうやって・いつ」チェックすべきか押さえておきましょう。
(具体的な分析方法をすぐに知りたい方は、「デイリーでおこないたいデータ分析の方法とポイント」をご確認ください。)
店舗運営者がチェックすべきデータ
楽天で店舗を運営する際は、主に以下5つのデータを確認しましょう。
【売上】
売上の推移や商品別での売上を分析することで、商品が売れやすいタイミングや売れ筋商品などがわかります。
【アクセス人数】
アクセス人数の推移やアクセスユーザーの属性を分析することで、アクセスを集めやすい時間帯やターゲットとなるユーザー像などがわかります。
【転換率】
転換率の推移や転換率の高い/低い商品を分析することで、購入に繋がりやすいタイミングや転換率アップに必要な要素(商品ページ作りや特典など)などがわかります。
【客単価】
同ジャンル内ライバル店舗との客単価を比較・分析することで、目標とすべき客単価や客単価アップに必要な要素(まとめ買いの促進や回遊性の改善など)などがわかります。
【広告効果】
広告経由の売上やROAS、消化率を分析することで、より適切な広告設定(入札単価や配信期間など)などがわかります。
各データが店舗運営のヒントになる |
上記のようなデータを分析することで、次に必要なアクションを判断できるようになります。
例えば「売上推移を分析することで、売上が落ち込む時間帯や曜日に合わせて広告配信やクーポン発行で補強する」といったことが可能になります。 データ分析で今の強みや課題を明らかにして、効果的な店舗運営へとつなげていきましょう。 |
RMSを使って各データを確認する方法
楽天でのデータ分析は、RMSの「データ分析」からおこなえます。
データ分析ページでは「店舗カルテ」から売上をはじめとした基本データの確認ができるほか、そのほかの分析ページやレポートからより詳しい分析を確認することも可能です。
▼店舗カルテで基本データを一目で確認
▼ほかの分析ページからより詳しい分析も可能(以下は「店舗全体分析」ページ)
なお広告効果について確認したい場合は、RMSの「広告(プロモーションメニュー)」から確認する必要があります。
各広告のトップページでは広告経由での売上をはじめとした運用実績が確認できるほか、「パフォーマンスレポート」からより詳しい運用データやデータ推移を確認することも可能です。
▼トップページで基本データを一目で確認(以下はRPP広告のトップページ)
▼パフォーマンスレポートからより詳しい分析も可能(以下はRPP広告のパフォーマンスレポート)
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データ分析をより詳しくおこないたい方は、平均120%増(昨年対比)の売上アップにつながる弊社の分析レポートをご活用ください。
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データ分析をおこなうべきタイミング
データ分析はできれば毎日おこなうことが理想ですが、優先度付けをするのであれば売上やアクセス人数、広告の消化率などが大きく変化するタイミングでおこなうことをおすすめします。
以下のようなタイミングは売上やアクセス人数、広告の消化率などが大きく変化することが予想されるため、普段データ分析が難しい場合でも可能な限りチェックしましょう。
【データ分析をおこなうべきタイミング】
・5と0のつく日
・イベント開始後~終了後
・後半イベント終了後の月末
また売上アップや集客アップの施策をおこなった際も、狙った効果が得られているか確認・分析すべきタイミングといえます。
イベント終了後や月末の広告消化には特に注意! |
広告を配信している場合は、イベント終了後や後半イベント終了後の月末などのタイミングで広告消化が急増しないか注意しましょう。
イベントの効果や競合の広告停止などの理由により、広告消化が予想以上に進んでしまう場合があります。 |
デイリーでおこないたいデータ分析の方法とポイント
楽天での店舗運営を成功させる上で非常に重要なデータ分析ですが、無理のない範囲で始めることが何よりも重要です。
データ分析はあくまでも施策の効果測定や次に必要なアクションを知るための作業であり、ほかの業務に支障をきたすようでは本末転倒となってしまうため注意しましょう。
あまり時間をかけられない場合やデータ分析になれていない場合は、まず以下の2つから始めてみることをおすすめします。
店舗カルテで各データの推移と改善のヒントを確認する
「RMSを使って各データを分析する方法」でもご紹介した店舗カルテでは、店舗運営者が確認すべき主要なデータをまとめて確認することができます。
デイリーでおこなうような簡単なデータ分析の場合は、ひとまずここで「売上」と「アクセス人数」「転換率」「客単価」をチェックしましょう。
ここでのデータの見方のポイントとしては、各データの数値や先月比・前年比を見ながら目標達成率を確認したり売上アップのネックとなっている要因を特定したりすることです。
例えば上の画像であれば転換率が先月比・前年比ともに落ちていることがわかるため、さらに売上をアップさせるには転換率の改善が必要であることがわかります。
また各データの下にある「もっと見る」ボタンをクリックすることで、各データの詳しい推移を確認することも可能です。
改善したいものがある場合や売上アップのネックとなっている要因が特定できた場合は、詳細まで確認しておきましょう。
(上図は「転換率」の詳細ページ。画面左上のタブから「アクセス人数」や「客単価」などの詳細ページへの切り替えも可能です。)
詳細データを見る際のポイントとしては、データの推移やデバイス別での数値を見ながら補強すべきタイミングを確認したりデバイス別で大きな変化がないか確認したりすることです。
また以下のように「月商別平均値」を使ってライバル店舗のデータと比較してみることも有効です。
例えば上の画像であれば月商別平均値と比べて5と0のつく日の伸びがあまり良くないことがわかるため、さらに転換率をアップさせるには5と0のつく日対策が必要であることがわかります。
詳細データを見る時は「ココをCHECK」の確認がおすすめ! |
詳細データをチェックするときは、データ推移の下にある「ココをCHECK」を確認することをおすすめします。
各数値が低い原因や改善に必要な具体的なアクションのほか、より効果的に分析するためのポイントがわかるため積極的に活用しましょう。 (表示されていない場合は「詳しく見る」をクリックすると詳細内容を確認できます。) |
プロモーションメニューで各広告の実績を確認する
RPP広告やクーポンアドバンス広告など広告を運用している場合は、各広告の運用状況・実績も確認しましょう。
広告データを確認する際は、まずホーム画面から「当月実績(広告経由での売上)」「当月ROAS」「有効予算の消化率」の3点をチェックして望ましい形で広告効果が得られているか確認します。
広告はイベント開催などの外的な要因によって予期せぬタイミングやスピードで消化されてしまう場合もあるため、そうした変化にいち早く気付けるようなるべく毎日確認しましょう。
日々確認しておくことで、予想外のROAS低下や予算消化にもすぐに対応できるようになります。
またその日の時点でのデータだけでなくより詳しく広告の運用状況を確認したい場合は、「パフォーマンスレポート」から確認できます。
パフォーマンスレポートでは「集計期間」を「月ごとに表示」や「日ごとに表示」にすると、これまでのデータ推移を確認できるようになります。
「表示/出力項目」でチェックを入れれば「CTR(クリック率)」や「CVR(広告経由の購入転換率)」などもわかるため、十分に広告効果が得られていない場合はどこに問題があるのか詳しく見てみましょう。
関連記事をチェック! |
RPP広告やクーポンアドバンス広告など主要な広告のパフォーマンスレポートの味方については、以下の記事で詳しく解説しています。
各広告を効果的に運用するためのポイントも含めて詳しく解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。 |
どうしてもデータ分析が難しい場合は
ここまで楽天でのデータ分析方法を解説してきましたが、「正しく分析できるか不安」「分析する時間がない」という方はぜひ一度弊社にご相談ください。
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「分析はおこなっているが突破口を見いだせない」など分析をより効果的におこないたい店舗様のお悩みにもお答えするため、ぜひ一度無料相談フォームからお気軽にご相談ください。
楽天データ分析方法:まとめ
今回は楽天データ分析の入門編として、データ分析でチェックすべき内容やデータ分析のタイミングから、RMSを使った具体的なデータ分析の方法やポイントまで解説しました。
楽天ではRMSから多種多様なデータを確認することができますが、その中から必要なデータを見極めたり必要なアクションを判断したりするためには店舗運営やデータ分析に関するある程度の知識や経験が必要です。
ファイブスプリングスでは今回ご紹介した戦略の立案や代行をはじめ、分析~実行まで一貫してサポートするコンサルティングサービスをご提供しています。
「データ分析をおこなって効果的に店舗を運営したい」「自店舗の現状や課題を分析して欲しい」いう方は、ぜひ一度お問い合わせページからお気軽にご相談ください。
太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |