2022.08.03
こんにちは、ファイブスプリングスです。
楽天市場で集客・売上の向上を図る上で非常に重要な楽天RPP広告ですが、最大限の広告効果を得るためには分析に基づいて商品設定を最適化するなどの工夫が必要です。
そこで今回は楽天RPPの広告効果を最大化させる5つの攻略法・コツをはじめ、ケース別での設定・予算の調整方法、よくあるミスや注意点まで解説します。
商品設定やレポートの見方など実際の手順についても画像付きで詳しく解説するため、楽天RPP広告を攻略して最大限の効果を得たい方はぜひ最後までご覧ください。
【本記事でわかること】
◎楽天RPP広告の特徴と仕組み
◎楽天RPPの広告費用を最適化させる方法
◎ケース別でみる楽天RPP広告の調整方法
◎商品設定やパフォーマンスレポート閲覧の具体的な手順(操作手順の画像つき)
目次
楽天RPP広告とは
楽天RPP広告とは、楽天市場内での検索キーワードに連動して表示される検索連動型広告のことです。
わかりやすく言うと、楽天市場で検索した際に上位に[PR]として表示される以下のような広告を指します。
(赤枠で囲っている[PR]と記載された商品が、楽天RPP広告で掲載されている商品です。)
楽天RPP広告を攻略するためには、まず楽天RPP自体の特徴や仕組みについてしっかりと理解することが重要です。
【パソコンの場合】
【スマートフォンの場合】
【楽天RPP広告の”RPP”とは?】
RPPは、Rakuten Promotion Platform(楽天プロモーションプラットフォーム)の略称です。
楽天RPP広告の特徴
楽天RPPはクリック数に応じて設定された単価料金が発生するいわゆる「クリック課金型広告」ですが、以下のような特徴を持っています。
【楽天RPP広告の特徴】
〉月予算5,000円~、CPC単価10円~※と低コストでおこなえる
〉すべての商品を対象として、ユーザーに最適な商品が自動配信される
〉商品ごとでのCPC設定やキーワード指定ができる
〉除外商品設定により、配信する商品を選定できる
〉パフォーマンスレポートを活用してデータ分析ができる
※キーワードを指定する場合は、CPC単価40円~
楽天RPP広告の効果を高めるためには上記の特徴を踏まえた上で単価設定や商品設定を最適化する必要がありますが、詳しくは後ほど「楽天RPP広告を攻略する5つのコツ」で解説します。
楽天RPP広告が表示される仕組み
楽天RPP広告では、ユーザーのキーワード検索に基づいて広告商品が検索結果の最上位に表示されます。
パソコンの場合は3商品が、スマートフォンの場合は5商品が広告の掲載対象です。
これらの表示枠に選ばれる基準としては、以下のような要素が影響すると考えられます。
【楽天RPP広告に掲載されるための要素】
・設定CPC単価
・対象商品の売上件数
・対象商品の売上高
・対象商品のレビュー件数
…など
このように複数の要素が選定基準になっていると考えられるため、対象商品がそれぞれの要素に対してどれだけの力を持っているか試算することが重要です。
例えば「売上やレビューが少ない商品はCPC単価を高めに設定する」など、不足している要素をほかの要素で補うことで掲載される可能性が高くなるからです。
パフォーマンスレポートなどを活用しながら、上手く不足分を補って商品の競争力を高めましょう。
楽天RPP広告を攻略する5つのコツ
楽天RPP広告の特徴や仕組みを理解したところで、広告効果を最大化させるための攻略法を見ていきましょう。
今回は楽天RPP広告を攻略するコツとして、以下の5つを解説します。
【楽天RPP広告を攻略する5つのコツ】
簡単にRPPの現状を知りたい方には「RPP簡易分析ツール」を配布中! |
運用中のRPPについて現状や改善点を簡単に知りたい方は、目標ROASを設定してRPPのデータを貼り付けるだけで改善のポイントや取るべきアクションが分かる弊社の「RPP簡易分析ツール」をご活用ください。
新人EC担当者でもすぐ簡単に使えるRPP簡易分析ツールの詳細については、コチラのページからご確認いただけます。 |
広告を出す目的と目標を明確にする
細かい商品設定や分析をおこなう前に見直しておきたいポイントが、広告を出す目的と目標を明確にすることです。
なぜなら、広告を出す目的に応じて目指すべき目標や取るべき戦略が変わってくるからです。
【広告を活用する目的と目標の例】
・利益を大きくしたい
CPC単価が不要に高くならないように最適化する、利益率の低い商品を除外する…など
・商品やショップの知名度を向上させたい
CPAが高くなったとしてもクリック数を追求する、キーワード設定により表示率を高める…など
このように広告を出す目的によって、「どこにどのようにコストを投じるのか」が決められます。
今一度広告の目的、ひいてはECの目的について見直した上で、その目的を達成するために必要なアクションについて検討しましょう。
関連記事をチェック! |
楽天RPP広告の目的別攻略法については、以下の記事でも解説しています。
楽天RPP広告における目的や具体的なアクションについて踏み込んで知りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。 |
CPC10円で獲得できる商品を見つけて流入経路を増やす
楽天RPP広告をこれから始める場合や低コストで運用したい場合は、CPCを最低価格の10円に設定してみることもRPPを上手く運用するポイントです。
CPCが10円であっても広告枠に掲載される商品は少なからず存在し、そのような商品を経由してユーザーがショップページへと流入することでほかの商品が売れる可能性もあるためです。
もちろんCPC10円で売りたい商品が広告枠に掲載された場合は高いROAS(広告の費用対効果)も期待できるため、まずはCPCを10円に設定してみて競争力や流入経路としての効果を確認してみましょう。
CPCの少額上乗せも効果的 |
CPCを11円に設定するなど、少しだけ上乗せすることも有効なテクニックです。
最低価格に少しだけ上乗せすることで、CPCを10円に設定している多くの競合商品にCPC単価での優位を取ることができます。 |
パフォーマンスレポートで売上を確認する際は注意! |
上記のように低CPCで流入経路を増やしてメイン商品を売ることは有効なテクニックですが、パフォーマンスレポートで売上やROASなどをチェックする際は要注意です。
パフォーマンスレポートではRPP経由での売上については、最終的に売れた商品ではなく広告掲載されていた商品の売上となります。 |
商品に合わせてクリック単価やキーワードを設定する
楽天RPP広告では、商品の競争力や売り出したい度合いに応じて商品ごとにCPCやキーワードを設定することが重要です。
商品ごとにCPCやキーワードを設定することで、より戦略的かつ細やかなRPP広告の運用ができます。
ここではCPCやキーワードを設定する方法について、画像付きで手順を解説します。
▼商品ごとにクリック単価を設定する方法
▼商品ごとにキーワードを設定する方法
※以下手順は執筆(2022年8月)時点での情報です。詳細については以下の楽天公式ページをご確認ください。
(閲覧にはRMSへのログインが必要です。ログイン後に下記URLをクリックしてください。)
店舗運営Navi [検索連動型広告(RPP)] プロモーションメニューで商品・キーワード設定をする
RMSトップページ下部の「店舗運営Navi」>「広告・販促・分析」>「検索連動型広告(RPP)」からでも確認できます。
商品ごとにクリック単価を設定する方法
1. 楽天プロモーションメニューから、「検索連動型広告(RPP)」の「商品・キーワード設定」タブを開きます。
2.「一括アップロード」ボタンをクリックし、「商品CPCの登録/更新」をクリックします。
(「新規登録」ボタンをクリックして、一度に5商品まで登録することも可能です。)
3.「商品ごとのCPC単価を一括登録する」ウィンドウが開いたら、「サンプルフォーマットはこちら」ボタンをクリックします。
4.一括登録用のCSVフォーマット(エクセル)がダウンロードされるため、開いて各項目を入力します。
・コントロールカラム
以下のアルファベットを入力することで、広告掲載するかどうかを指定します。
n:新規登録
d:削除
u:変更
・商品管理番号
各商品の商品管理番号を入力します。
・商品CPC
各商品のクリック単価を数値で入力します。
5.最後に「商品ごとのCPC単価を一括登録する」ウィンドウの「ファイル参照」ボタンから4のCSVファイルを選択し、「アップロード」ボタンをクリックします。
商品ごとにキーワードを設定する方法
1. 楽天プロモーションメニューから、「検索連動型広告(RPP)」の「商品・キーワード設定」タブを開きます。
2.「一括アップロード」ボタンをクリックし、「キーワードCPCの登録/更新」をクリックします。
(「新規登録」ボタンをクリックして、一度に5商品まで登録することも可能です。)
3.「キーワードごとのCPC単価を一括登録する」ウィンドウが開いたら、「サンプルフォーマットはこちら」ボタンをクリックします。
4.一括登録用のCSVフォーマット(エクセル)がダウンロードされるため、開いて各項目を入力します。
・コントロールカラム
以下のアルファベットを入力することで、キーワード設定するかどうかを指定します。
n:新規登録
d:削除
u:変更
・商品管理番号
各商品の商品管理番号を入力します。
・キーワード
対象商品を広告表示させたいキーワードを指定します。
・キーワードCPC
各キーワードのクリック単価を数値で入力します。
5.最後に「キーワードごとのCPC単価を一括登録する」ウィンドウの「ファイル参照」ボタンから4のCSVファイルを選択し、「アップロード」ボタンをクリックします。
キーワードCPC上限値の決め方は? |
キーワードCPCの上限値は、「(転換率 × 商品単価) ÷ 目標ROAS」から算出できます。
詳しくは以下の記事で解説しているためあわせてご覧ください。 また登録したキーワードの検索順位を確認しながら最適なCPCを探ることも有効です。 キーワード検索順位のダウンロードは、「商品・キーワード設定」タブの「キーワード検索順位ダウンロード」ボタンからおこなえます。 |
除外商品設定により無駄な費用を削減する
楽天RPP広告では全商品が広告対象となるため、除外商品設定をおこなって広告掲載商品を選定することが重要です。
広告に掲載したくない商品やROASが悪い商品は除外し、無駄なコストを削減するようにしましょう。
新商品を出す場合は除外設定を忘れずに! |
商品の除外設定で特に気を付けなければならないのが、新商品を出すタイミングです。
新商品が出た際に自動で広告対象化されることを見落としてしまうケースが多いため、広告対象にしたくない場合は注意しましょう。 |
一括で商品の除外設定をおこないリスト管理する方法は、以下のとおりです。
1. 楽天プロモーションメニューから、「検索連動型広告(RPP)」の「除外商品」タブを開きます。
2.「一括アップロード」ボタンをクリックします。
(「新規登録」ボタンをクリックして、一度に5商品まで登録することも可能です。)
3.「商品管理番号で一括登録する」ウィンドウが開いたら、「サンプルフォーマットはこちら」ボタンをクリックします。
4.一括登録用のCSVフォーマット(エクセル)がダウンロードされるため、開いて各項目を入力します。
・コントロールカラム
以下のアルファベットを入力することで、商品を除外するかどうかを指定します。
n:除外商品として新規登録する
d:除外商品から削除する
・商品管理番号
各商品の商品管理番号を入力します。
5.最後に「商品管理番号で一括登録する」ウィンドウの「ファイル参照」ボタンから4のCSVファイルを選択し、「アップロード」ボタンをクリックします。
パフォーマンスレポートを活用して最適化を図る
楽天RPP広告で最大限の広告効果を得るためには、効果測定結果が確認できるパフォーマンスレポートの活用は必須といえます。
パフォーマンスレポートは、楽天プロモーションメニューから「検索連動型広告(RPP)」の「パフォーマンスレポート」タブで確認できます。
パフォーマンスレポートではRPP広告に関するさまざまなデータが確認できますが、特に以下の項目に注目しましょう。
【パフォーマンスレポートで注目すべきポイント】
・かかったコストを確認したい時
実績額(クリックの獲得にかかった広告費用)、注文獲得単価(1件の売上を獲得するのにかかった広告費用)…など
・広告からのアクセスを確認したい時
クリック数(獲得したクリック数)、CTR(広告が表示されたうちクリックされた割合)…など
・広告の売上を確認したい時
売上金額(広告経由でたった売上金額)、売上件数(広告経由でたった売上件数)…など
・広告の費用対効果を確認したい時
目安CPC(検索結果に表示されるために必要な目安のCPC)、CVR(広告経由の購入転換率)、ROAS(広告経由の売上金額に対する広告費用の回収率)…など
・広告からの新規獲得数や効率を確認したい時
売上金額(新規720時間)、CVR(新規720時間)、ROAS(新規720時間)…など
パフォーマンスレポートではこれらの項目を分析することで、以下のようなアクションを起こせるようになります。
【パフォーマンスレポートを用いたアクションの例】
・CPCが高すぎる場合
→必要十分な単価までCPCを調整する
・ROASが悪い商品がある場合
→CPCを下げるか、もしくは商品の除外設定をおこなう
・CVRが悪い商品がある場合
→商品ページの内容を見直す
・指定キーワードのクリック数が少ない場合
→サジェストを確認しキーワードの変更を検討
…など
広告を出す目的とパフォーマンスレポートの結果に基づいて、目的達成に繋がるようなアクションプランを策定しましょう。
今なら売上アップにつながる分析レポートが1ヵ月無料! |
広告分析をより詳しくおこないたい方は、平均120%増(昨年対比)の売上アップにつながる弊社の分析レポートをご活用ください。
「初期費用ナシ」「1ヵ月無料」「コンサルタントによるサポートつき」でご利用できる分析レポートの詳細については、コチラのページからご確認いただけます。(無料分1か月のみのご利用も可能です。) |
こんな時はどうする?!ケーススタディー5選
楽天RPP広告の基本的な攻略法について理解したところで、次により詳しくケース別での調整方法について解説します。
今回は以下5つのケースを例に、状況に合わせて楽天RPP広告をさらに最適化する方法をご紹介します。
【こんな時はどうする?!ケーススタディー5選】
楽天RPP広告が表示されない時
楽天RPP広告が表示されない場合の原因と対処法としては、以下の4つがあげられます。
【楽天RPP広告が表示されない場合の原因と対処法】
〉キャンペーン予算が終了している、又はステータスが無効になっている場合
→キャンペーンタブから、予算の「消化率」や「ステータス」状態を確認します。
(RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>キャンペーン)
〉商品名に指定したキーワードが入っていない場合
→商品・キーワード設定タブから「商品名」と「キーワード」を確認し、商品名と指定キーワードが一致するように調整します。
(RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>商品・キーワード設定)
〉CPCが十分でない場合
→商品・キーワード設定タブから「目安CPC」を確認し、目安CPCと同額かそれ以上の金額に設定します。
(RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>商品・キーワード設定)
〉販売実績が十分でない場合
→一度楽天RPP広告の予算を値引きやポイント予算に移し、転換率向上による販売実績獲得を狙います。
関連記事をチェック! |
楽天RPP広告が表示されない場合の原因や対処法については、以下の記事でも解説しています。
プロ目線でのチェック箇所や具体的な対策について知りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。 |
楽天RPP広告の予算消化が遅い時
楽天RPP広告の予算消化が遅い場合、「商品の露出が少なすぎる」または「検索数の少ないキーワードでしか表示されていない」ことが原因として考えられます。
こうした状況を解決するためには、以下のような対処をおこなって楽天RPP広告による商品露出を増やすことが有効です。
【楽天RPP広告の予算消化が遅い場合の対処法】
〉キャンペーンCPCや商品CPCを上げる
キャンペーンタブや商品・キーワード設定タブから、CPCを編集します。
(RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>キャンペーン or 商品・キーワード設定)
(「商品ごとにクリック単価を設定する方法」で解説した方法で、商品CPCを一括登録することも可能です。)
〉キーワード指定を追加する
商品・キーワード設定タブから、指定キーワードを増やします。
(RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>商品・キーワード設定)
(「商品ごとにキーワードを設定する方法」で解説した方法で、一括指定することも可能です。)
〉除外商品がある場合は、除外を解除し対象商品を増やす
除外商品タブから、解除する商品にチェックを入れた後に「設定削除」ボタンを押して除外商品を減らします。
(RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>除外商品)
(「除外商品設定により無駄な費用を削減する」で解説した方法で、一括解除することも可能です。)
〉販売実績を増やして露出される商品を増やす
販売実績を増やす方法としては、RPP広告の予算を値引きやポイント予算に移して転換率向上を図ることが有効です。
楽天RPP広告の予算消化が早い時
楽天RPP広告の予算消化が早い場合、「商品の露出が多すぎる」「数点の商品が際立って消化している」「CPCの高いキーワードで消化が膨らんでいる」ことが原因として考えられます。
こうした状況を解決するためには、以下のような対処をおこなって効果的な商品やキーワード、配信日だけに注力することが有効です。
【楽天RPP広告の予算消化が早い場合の対処法】
〉対象商品を絞る
パフォーマンスレポートから「全商品レポート」をダウンロード・確認し、状況に合わせて次のように対処します。
・消化が多く効果の低い商品がある場合…対象商品を除外します。
・複数の商品がまばらに消化している場合…通常時に売上の低い商品を除外します。
(RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>パフォーマンスレポート)
〉キーワードを絞る
パフォーマンスレポートから「全キーワードレポート」をダウンロード・確認し、消化が多く効果の低いキーワードを除外します。
または設定CPCの上限を設け、1クリック単価が高騰しすぎないように調整します。
(RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>パフォーマンスレポート)
〉配信日を絞る
パフォーマンスレポートから集計期間を「日ごとに表示」に設定し、転換率の高い日を確認して配信日を検討します。
イベントや5と0のつく日は多くの集客や売上が見込めるため、除外しないように注意しましょう。
(RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>パフォーマンスレポート)
5と0のつく日で広告効果を得るためにはCPCアップなど工夫が必要 |
多くの集客や売上アップが見込める5と0のつく日ですが、競合も対策してくるためCPCを5~10円上げるといった工夫が必要です。
5と0のつく日の攻略法については、具体的な戦略や注意点についてまとめた以下の記事をご確認ください。 |
楽天RPP広告のROASが低い時
楽天RPP広告のROASが低い場合は、まずパフォーマンスレポートから商品別や日ごとにROASや売上を確認します。
(RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>パフォーマンスレポート)
パフォーマンスレポートから商品別や日ごとにROASや売上を確認したら、状況に合わせて以下のように対処します。
【楽天RPP広告のROASが低い場合の対処法】
〉まばらに各商品にクリックが集まっており主な要因が分かりにくい場合
→もともと売上の低い商品を確認し、楽天RPP広告の対象商品から除外します。
〉クリックがいくつかの商品に集中している場合
→ROASの低い商品のCPCを引き下げる、またはキーワードの削除・キーワードCPCの引き下げをおこないます。
〉日によってROASに差が大きい場合
→「ROASの高い日はCPCを上げて露出を強化する」「ROASが低い日は配信を止める・最低単価の10円だけで運用する」など、配信に強弱をつけます。
楽天RPP広告に割ける予算が少ない時
楽天RPP広告に割ける予算が少ない場合は、以下のように最も広告効果が得られる商品やキーワード、配信日だけに注力することが有効です。
【楽天RPP広告に割ける予算が少ない場合の対処法】
〉対象商品を絞る
アクセス数が一定以上ある商品の中で、直近の「転換率 × 客単価」の数値が大きい商品が最も大きな広告効果を見込めます。
直近の転換率や客単価、アクセス人数は、RMSのデータ分析内「アクセス・流入分析」から確認できます。
(RMS>データ分析>アクセス・流入分析>商品ページ)
〉キーワードを絞る
予算や費用対効果を考慮しながら、強化したいキーワードをいくつかに絞ります。
またすでに楽天RPP広告を運用している場合は、パフォーマンスレポートの「全キーワードレポート」から目安CPCやROASなどを確認しながら最も強化したいキーワードを検討することも有効です。
(RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>パフォーマンスレポート)
〉配信日を絞る
イベントや5と0のつく日に広告配信することが、最も大きな広告効果を見込めます。
またすでに楽天RPP広告を運用しておりイベントや5と0のつく日は競合がCPCを上げてきて露出が難しい場合は、パフォーマンスレポートから転換率の高い日を確認して配信日を検討することも有効です。
(RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>パフォーマンスレポート)
楽天RPP広告におけるよくあるミスや注意点
最後に楽天RPP広告におけるよくあるミスや注意点として、以下の6つをご紹介します。
これらのミスを起こしてしまうと十分な広告効果が得られないだけでなく意図しないコストがかかってしまうこともあるため、十分注意しましょう。
【楽天RPP広告におけるよくあるミスや注意点】
× イベントや5と0の付く日に、低いCPCのまま運用してしまい露出が落ちる
イベント時は高いCPCでないと露出されないことが多いため、露出を確認しながらCPCを調整しましょう。
× イベントや5と0の付く日終了後、高いCPCのまま運用してしまい余計なコストがかかる
イベント後は低いCPCで露出できるため、忘れずにCPCを下げましょう。
× 月末に消化が一気に増えることで、ROASが崩れる
競合の予算が終了するなどの理由で自社の露出が一気に高まる場合があるため、競合と競っている際のCPCより低く露出できそうであればしっかりCPCを下げましょう。
ただし月末は翌月頭のセールに向けて転換率が下がる傾向にあるため、ROASが崩れるようなら自社もRPPの停止を検討することをおすすめします。
× 月初にRPP設定を忘れて露出されず、月初の売上を落とす
月末にRPPを停止したことを忘れたまま月初を迎えてしまうと月初の売上を落としてしまうため、リマインダーを設定するなどして確認漏れをなくしましょう。
× 販売期間設定しており購入できない商品にRPPをかけてしまい、ROASを落とす
販売期間が未来の日付でもRPPの露出対象となるため、CPCだけかかるものの商品購入されない(できない)という事態が発生します。(特にスーパーセールサーチの設定時は注意が必要です。)
この場合広告による利益は発生しないため、よほど告知したい商品などを除き販売開始までは対象商品から除外しておくことをおすすめします。
× RPPをかけたくない新作がRPP対象になっており、余計なコストがかかる
RPPは除外設定をしないと全商品対象となるため、RPPをかけたくない商品はしっかりと除外するよう心がけましょう。
(新商品が自動追加されてしまうケースが特に多いため注意が必要です。)
楽天RPPの攻略法:まとめ
今回は楽天RPPの広告効果を最大化させる5つの攻略法・コツをはじめ、ケース別での設定・予算の調整方法、よくあるミスや注意点まで解説しましたが、すぐに広告効果をあげることは簡単なことではありません。
楽天RPP広告を最適化するためには、パフォーマンスレポートや市場状況をこまめにチェックしながらPDCAを継続的に回すことが必要です。
ファイブスプリングスでは今回ご紹介した楽天RPP広告の運用代行をはじめ、分析~戦略立案~実行まで一貫してサポートするコンサルティングサービスをご提供しています。
「楽天RPP広告の最適な運用に苦戦している」「楽天RPP広告の効果をもっと伸ばしたい」という方は、ぜひ一度お問い合わせページからお気軽にご相談ください。
太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |